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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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検証に必要なもの

『フラスコの中の自由』の検証は明日に回した雫たちは、第7のフィールドを進んでいた。と言っても今更、第7のフィールドに雫たちパーティーが苦戦するモンスターは出てこない。アンフェの『人気者』のスキルで強かったりレアなモンスターの出現率も増加しているが、このフィールドに出現するモンスターで雫が興味を引かれる者は殆どいないだろう。

新エリアなどを発見すれば別なのだろうが、今日の目的は瞳を第8の街まで行けるようにする事なので寄り道はしない。


「フィールドボスの所までは行ったけど、ボス二匹だし、コンビネーションが強すぎて負けたんですよね。攻略法とかも載ってるんですが、ソロだと難しいのばっかで。」

「へー。そういえば私はゲーム始めてからずーとわんことかが側にいたですから、そう言うことは考えたことないです。攻略法ですか。」


戦闘に関して雫が悩んだことは少ない。殆どはわんこたち頼みにしていたし、何か困ったことがあっても大抵何とかなった。それにそういった攻略法が載っているサイトや掲示板を見るという発想がそもそも雫にはない。


「まあ主にはわんこ殿や鉄ちゃん殿、アンフェ殿とシロ殿が支えているのだからそんな物に頼る必要無いですよね。現にフィールドに出てるのに我は全く戦闘に参加してないけど進めてますし。」

「まあそうですね。楽でいいです。戦闘でちゃんと負けたのって第9のフィールドボスくらいです。まあ結局勝てたですし。」

「あー、そういえば第9のボス、聖神ラフィエルを倒したって話は聞かないけど、さすが主。ってことは第10の街まで行ったんですか?」

「いや、何か進めなかったです。」

「ああ、まだ実装されていないんですかね。それなら正月早々に大型アップデートがありますから、そこで実装されるんじゃないですか?」

「へー。よく知ってるですね。」


そんな世間話を雫と瞳がしている間もわんこたちはモンスターを屠っていく。そして何の障害もなくフィールドボスのもとまでたどり着いた一行。昔に戦った時よりも更に強化を重ねたわんこたちに、成す術なく鬼人と粘液はなんとなく哀れであった。

その後、第8の街並みを見た瞳の喜びようは語るまでもないことだった。雫がログアウトする間際になってもテンションが収まるどころか上昇していたのだった。

次の日、雫としては『フラスコの中の自由』の検証をしたかったのだが、瞳は昨日もした第8の街の探索をまだし足りないようなので、今日は別行動をすることにした。今日調べるのはスキルの持続時間やペナルティについてだ。


「うーん。やっぱり再発動までに時間が掛かるのは欠点です。調べるのに時間が掛かるって面倒です。」

「わんわん」

「なんかスキルの再発動時間を省略するアイテムとか無いのかな。造れないか調べてみようかな。それが出来れば色々と細かい所も検証できるです。」

「わんわん」

「そうだね。久しぶりにリクのところ言って聞いてみるです。」


雫は新しく錬成したいアイテムを見つけるので先輩錬金術師のリクのところに足を運ぶことにした。


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