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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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七つの大罪

雫とアイは草原エリアから未だ姿を見せないすいとミリーがいる沼地エリアに向かっていた。雫は持っていなかったと言うか知らなかったのだが、アイが見せてくれた事前配布されていた全体マップと鉄ちゃんが知覚した二人の居場所から沼地エリアだということは判明した。

沼地エリアに向かう途中も、アイはずっとニヤニヤしていた。


「主よ。錬金術師とはこのような業物を造り出せるのか。この性能はかのユニーク装備にも匹敵しよう。我は孤高なる存在だからユニーク装備が眠る迷宮には近づけんのだ。」

「喋り方が面倒です。普通に喋れです。」

「そ、そんな事言ったら主だってです、です言ってるじゃないですか。」

「口癖と喋り方は違がうです。それとその刀は元々持ってたユニーク装備を真似たというか出来上がりが似たです。ただやっぱり『吸血刀』の方が性能的には上ですね。」


自分たちの装備や呪い付きの装備の改造中にそういえばと存在を思い出して『吸血刀』を探したら無くなっており、考えてみたら鈴にあげていたことを後々になって思い出した雫が何となく造り出したのが『吸刀・龍血』であった。


「これは『大罪刀剣Ⅱ』って呪剣を『聖葉』で呪いを緩和して『龍の血』とかを錬成したものです。これの呪いは本当に面倒で…」

「ま、待ってください。大罪のⅡって七つの大罪ですか。この刀はその能力を有している。な、何の罪何ですか?」

「えーと『暴食』でしたね。その刀のメインの能力の由来は呪いから来てるです。でもその呪いは効果が凄い代わりにデメリットがえげつないですから、使えないんです。」

「他には、他の大罪シリーズは無かったんですか。私的には『傲慢』か『強欲』があると嬉しいんですけど。」

「アイ。さっきから言ってる七つの大罪って何ですか。三大欲求みたいなもんですか?」


その言葉にアイは愕然とした様子で雫を凝視する。アイからすると七つの大罪というワードを知らないなんて信じられないのだ。


「な、七つの大罪を知らないなんて、信じられません。七つの大罪とは傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の七つの罪を合わせた呼び名です。まあ中には他にも加える作品もありますけど、やっぱり7つって所にカッコよさが…」

「ま、まあ何となく伝わったです。えーと、今は持ってきてないですけど確かその中なら嫉妬と憤怒ならあったと思うです。第8のフィールドにも色々隠れた道があるんですけど、そこら辺で手に入るですよ。わんこが長い時間やって3本ですから頑張り次第ですけど。」

「第8かぁ。まだ第7の街に着いたくらいだから先は長いなぁ。でも頑張ろう。」


雫との会話にも慣れてきたのか、段々口調も砕けた感じになってきていた。但し雫とアイの仲良し度の上昇と反比例して移動スピードは下がっていた。

そんな中、沼地エリアでは沼と一体化して敵から身を隠しているというかなりのピンチな状況のすいたち。擬態までは良かったのだが沼の水を吸収してどんどん膨張し出してしまっていた。最早バレるのも時間の問題であった。

すいたちは、鉄ちゃんにSOSを送っているのだが、それに対する鉄ちゃんは現在の雫とアイの様子を見て返事を返すがそれはすいたちには冷酷なものであった。

「こちらは打開不可能、なんとか凌げ」

すいたちのかくれんぼはもうしばらく続きそうである。





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