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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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自由奔放

もう今年も残すところあと1ヶ月と迫っている今日この頃、ゲーム内の世界では至るところで白銀の世界が堪能できるようになっていた。それにともなってフィールド全体で色々な仕掛けがされていた。

まずハロウィーンの時のように冬らしいモンスターが出現するのだ。しかし今回はハロウィーンのときと少し違いその季節限定のモンスターを倒すとポイントが貰え、そのポイントがアイテムと交換できるといったプチイベントや初心者向けに街中で出来る限定クエスト、生産者向けのイベントも開催されているのだ。

ただこのイベントは、特にトッププレイヤーたちはあまり熱心に参加していなかった。と言ってもそれなりにはやっているが。現在王都まで行けるプレイヤーはジョブを問わず王都で発生中の徴兵イベントに掛かりっきりであるものが多い。

そして何より今回のイベントはもうすぐ控えているクリスマス、お正月イベントの余興なのではないかと言われていることも大きい。ハロウィーンの時と今回、小規模なイベントが続いたこともこの噂の信憑性を増している原因なのであった。



そんなこんなでプレイヤー各々が思うがままにゲームを楽しんでいる中、トップクラスで好き放題やってる者がいた。


「やっぱりこれは呪いの成分を取り除けばただの成長を促すモノですね。それなら呪いを『抽出』して他のものに…ああ、やりたいことが多くて手が足りないです。」


雫は竜宮城の宝物庫に眠っていた数々の呪われたアイテムを奪取し解析、分解、改造を行っていた。最初はそのものを錬成使用としていた雫だがもう手に入るか微妙なモノも多かったため、アイテムの調査をするのであった。


「呪われたアイテムは第8のフィールドで手にはいるですし、嫌な場所だったですけど彼処での経験がなかったら呪いの扱いなんて知らなかったと思うから悪くはなかったのかもです。嫌な場所ですけど。」


雫は気が向いた時しか戦闘に参加せずわんこの影内で創作活動に没頭している。第8のフィールドのドロップ品は、装備するとステータスが下がったり状態異常に掛かる装備も多かったし、彼処で取れる素材で造ったアイテムも長所と短所が両極端な、これも1つの呪い、の品が出来上がることもあった。

雫はそれの取り扱いに悪戦苦闘しながら幾つかのスキルを習得した。そのなかでも『抽出』はヘンテコだった。簡単に言えば『精製』の不純物が手元に残るバージョンと言うべきスキルであった。これを試していると呪いの邪気というか瘴気というようなモノが抽出出来た。しかし呪いを抽出するとそのアイテムの能力値が格段に低下してしまい、全く使い物にならなくなってしまった。さらには呪いの元は残留してしまい、そのままにしておくとヤバそうな感じがするため他のアイテムと錬成する羽目になったし、その呪いの効果は錬成したアイテムにも引き続き残る。それどころか悪化しているものさえあった。

そのため最初は失敗作だと考えた雫だが、何となくおもしろ…これも勉強だと思い試行錯誤した結果、造り出された幾つかの完成品が雫本人でさえドン引きした『禍々』シリーズなのだがその話は置いておいて。そのときの経験が確実に今回の件に生かされているのだった。


「確か効果を反転させるヤツが、それよりもポーション(仮)にあそこら辺の呪いを色々と重ねれば…」


雫は思考の海に沈んでいく。雫は変な呼び方をしているが、回復アイテムの中でも最高級なエリクサーに呪いを付与する何てことを孤児院にいるせーくんやマリアが聞いたら卒倒するかもしれないことを、何気無く言う雫はやはり好き放題しているのだろう。



説明回になってしまったのは雫も頑張っていたんだよということを伝えたかっんです。

それと見返すときやっぱり区切りで章が設定してあると分かりやすそうだな。と思いました。章管理やろうかな…

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