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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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緊急クエスト

第9の街に住んでいる住民たちに話しかけて情報を得ようとしても大体、彼らが信仰している神の話になってしまうためこの先のフィールドについてどころか、この街の特徴についての情報すら得られていなかった。

「最初のやつほどじゃねぇーですけど、ここの奴らは総じて頭おかしいです。街全体が大きな宗教団体みたいです。」

雫はため息を吐きながら第9の街を歩くのだった。このゲームのNPCの中でも酷い奴は、こちらの都合をほとんど無視して話続けるので雫は苦手意識がありぐったりとしている。たださすが街を上げて神様を信仰しているだけあり、この街には雫は全く分からないが聖なる気が充満しているようで、輝妖精のアンフェはとても嬉しいそうに飛び回っていた。雫には全く分からないが…


雫は無神論者と言うわけではない。ただの無宗教なだけであった。しかし正直、自分自身に困難が訪れたとき会ったこともないような神様に助けを求めるという考え方がよく分からないのであった。

「困ったら頼りになる友達にでも助けを求めるです。ここならわざわざ神様に頼まないでも、わんこたちが助けてくれるです。ねぇです。」

笑顔でわんこたちの方をみると、全員コクりと頷いてくれるのであった。




それからマップなどを用いてなんとか得た情報によると、この街の中心には大きな宮殿のような建物、この街の主要施設である神殿が存在しており、その回りにも宗教的に大切であろう施設が立ち並んであった。それに伴ってか狂信者たちも街の中心地に多くいることが分かった。

また雫にとって朗報だったのはそこまで信仰が深くない住民は、比較的に街の外側に住居を構えているようであることだった。雫が話しかけるとある程度まともに返答してくれるので、雫がこの街にいる間はそこら辺に滞在することに決めるのであった。






そんな感じで雫たちが今後の活動の方針を決めている頃、第7の街や王都周辺を活動拠点としているプレイヤーたちに緊急クエストが発令された。皆クラン対抗戦が終わったばかりで乗り気でない者もいたが、特に今回のクラン対抗戦の結果が振るわなかったプレイヤーたちは俄然やる気になっているのだった。

そして気になる内容はと言うと、ここ最近各地で起こっている水不足の原因究明と解決であった。少し前までは小さな店などが閉まるくらいの被害だったのだが、水不足が思いの外長引いたために王都の中心地でも店じまいをする所がでてくるほど事態は深刻なのであった。

ただ勘の良い人たちは王都の先にあるエリア「水の都」に狙いを定め、プレイヤーたちが水の都にどんどんと集まりだしてくるのであった。


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