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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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小鉄たちの変貌とエリクサー

霊亀との戦闘はほとんどカット。書くことがなかった…

鉄ちゃんと小鉄たちVS霊亀の戦いは完全に長期戦に突入した。しかし鉄ちゃんたちの一点集中攻撃によって霊亀の強固な甲羅を一部破壊することに成功し、最終的に霊亀の体力を削りきることが出来たのであった。鉄ちゃんたちの作戦勝ちであった。

霊亀を倒すと赤や青などの色鮮やかな金属や宝石などがドロップした。この中にはオリハルコンやミスリルなどこのゲームにはまだ流通していない貴重な金属も存在していた。しかし鉄ちゃんはそれらには目もくれず一つのドロップアイテムに目を奪われていた。


霊亀の首飾り

装備中にVITに補正特大。装備者より半径三メートル以内にいるパーティーメンバーのダメージを肩代わりする


雫を守ることが至上命題である鉄ちゃんにとってこの装備品の効果は、ありがたかったため直ぐに装備することにした。

装備し終えたら他のドロップ品である金属や宝石類に目を向けると驚くべきことが起きていた。

「………………!」

小鉄たちが思い思いの金属類を食しているのであった。鉄ちゃんにはこれらの価値はわからないが、ある程度の金になることはわかるので小鉄たちを止めようとする。しかしまたしても驚くべき事態が起き、鉄ちゃんは小鉄たちを止めることが出来なかった。

なんと金属類を食している小鉄たちの身体の色がその食べている物の色と同じように変色していくのだ。この時、小鉄たち正式名称「リトルアイアンドラゴン」は主である鉄ちゃんが鉄龍王となったように新たな姿に生まれ変わろうとしていた。鉄から新たな金属に生まれ変わろうとしているのであった。中には凄まじく貴重なオリハルコンを食してる小鉄もいたが、それを止めるものは何処にもいないのであった。


食事を終え、新しい姿になった小鉄たち。その小鉄が食べなかったドロップ品を回収し終えた鉄ちゃんは、静かに溜め息を吐きながらニュー小鉄たちの召喚を解き洞窟を出るのだった。

そんな哀愁さえ漂わせた鉄ちゃんに近づいてくる者がいた。それはハルと会った時に居た鈴のクランメンバーの一人であった。

「やっと会うことが出来ました。鉄ちゃんさんですよね。リューノさんより貴殿方にお話があると伺っていまして、少し私と一緒に来ていただけませんか?貴方の主であるシズさんについての話だそうです。」

「…………………」

この女性から油断ならない気配を感じ取った鉄ちゃんは、警戒を露にするが雫が関係しているならば聞かないわけにもいかず素直に付いていくのだった。


そんな話題の中心の雫はというと、子どもたちとの鬼ごっこも終え折角なので「聖樹の加護」の効果を試してみようということで、回復アイテムであるポーションを作成を試みていた。今までは、薬草と水に精製術を使用して清水にした物を錬成術で錬成し、ポーションを作っていた。雫の今までの腕だと上級ポーションを作成するのが限度であった。しかし今回は薬草の代わりに聖樹の葉を使用してスキルも『錬成の極意』と『精製の極意』を使うので今までよりも上位のポーションを作り出せることが期待できた。

「ふふふ、それじゃあいくです。『精製の極意』そして『錬成の極意』です。」


聖樹の葉+純水→エリクサー


「エリクサーですか。何ですかこれ?失敗ですかこれ。なんかポーションが作れなかったです。」

雫は作成したエリクサーを見てがっかりしていた。雫の想像では「特級ポーション」みたいな上級の上位版が出来ると思っていたのだが、よく分からない名前の物が出来てしまったので落ち込んでしまったのであった。

しかしそれを見ていた聖樹の化身、せーくんが雫にエリクサーの正体を教える。

「何を落ち込んでいるかは知らないけどね、君が作り出したエリクサーは万能の霊薬とも呼ばれ服用することでどんな病も治すと噂されている凄い物なんだよ。」

その説明を聞いた雫はさらに落ち込む。

「これが凄いものだということはわかったですけど、私はポーションを作りたかったです。エリクサーとか言うものを作りたかった訳じゃねーですからこれは失敗作です。」

「いやだからね…まあいいや。」

せーくんは雫の気のすむようにさせるべきだと判断するのだった。


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