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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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帰ってきたシロ

約束の3日が経ち、雫たちは現在ヤミと最初に遭遇した場所に来ていた。しかしいつまで経っても2人は現れない。

「うーん。シロたち遅いです。なんかあったんですかね?」

雫が心配し出し辺りをきょろきょろとしだす。いきなり雫の頭が動き出したので上に乗っていたアンフェがペシペシと雫の頭を叩いて抗議し始めるが雫は辺りを見渡していた。

そうしていると突然、

「コーンコン」

シロの鳴き声が聞こえてくる。しかしその声は色々な方向から聞こえてきており、何処にシロがいるのか判断がつかなかった。

「シロ。何処にいるです?早く姿を現してくれです。」

と雫がお願いした瞬間雫は肩に確かな重さを感じた。びっくりしながら重さの方を見るとそこには真っ白な姿のシロがちょこんと乗っかっていた。これには雫以外の全員が驚いていた。

「いやー、久し振りです。3日ぶりのシロです。今日ももふもふです。」

久し振りのシロに雫が喜びを爆発させていたが

しばらくして、雫はシロとこの3日間を共にしていたヤミのことを思い出しシロに聞くと、

「コンコンコーン」

と言って事情を説明する。と言ってもシロも詳しくは知らないようで、修業を終えたらすぐに何処かに行ってしまったようであった。

「へー忙しくて来れないんですか。。まあそれならしょうがないです。」

色々と不自然なのだがシロとの再会に心を踊らせている雫にとっては些細なことなのであった。そして雫はこのテンションのまま念願の夏祭りの開かれている会場に向かうのであった。



運営主催のイベントである夏祭りも今日が最終日と言うことでかなりの人数のプレイヤーが集まっていた。

折角の夏祭りなのでいつもは食べ物類を購入しない雫も綿菓子やかき氷といった夏祭り定番の食べ物を人数分購入する。わんこたちは初めて食べる綿菓子やかき氷に驚きながらも喜んでいた食べていた。

「ふふふ。現実の夏祭りだと無理だったですけど、今の私ならいける気がするです。私ならやれるです。」

雫はこれまた定番の出店である射的の前でヤル気満々に鉄砲を構えていた。この後、もうすぐ終わりが近づいていて安心していた店の人は地獄を見ることになる。


「次は何処に行きたいですか?」

射的に輪投げといった命中率がバグってる雫が荒稼ぎして回った。雫は何軒か店を回った後満足したのかわんこたちにも意見を求めていた。すると、

「~♪~♪」

アンフェは何があるかよくわからないから色々と見て回りたいと言ってきたため、雫たちは会場をまわることにした。

型抜きなどの地味で人気の無い出店から、金魚のような見た目のモンスターをすくう出店まで色々な出店を回っていった雫たち。できる限り全員が楽しめるものを中心に遊んでいくのだがやはり、時には雫やアンフェが好奇心で突っ走ってしまうこともあったが皆満足そうであった。


興味を引かれるような店はあらかた見たのでそろそろログアウトしようかと雫が思っていると、運営からのアナウンスが響き渡った。

「えー、最終日ということもあり盛り上がっておりますが、夏祭りもいよいよ大詰め、最後はこれで締めたいと思います。夏の夜空を綺麗に彩ります。花火大会です。プレイヤーの皆さん、最後まで楽しんでいってください。」

そのアナウンスが終わると同時に空に色とりどりの花火が次々と打ち上がっていく。わんこたちも綺麗な花火を見て感動しているのが伝わってくるようであった。

夜空を綺麗に彩っている花火を見ながら雫は1人、別のことを考えているのだった。

「花火ですか。うーん。まあやってやれないことはないかもです。」





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