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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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フィールド爆走

雫が水の都から帰ってきた翌日、そろそろ学生の特権である夏休みも半分を切り新学期のことを考え始めるようになってきた頃。いつもなら雫はゲームにログインしている時間なのだが槍を怖れた雫は今日はゲームに入らず読書でもしようと考えていた。

すると小枝が宿題を一緒にやろうと言ってきたため、本日は勉強会を開催する運びとなった。

「それにしてもしずちゃんは早いね。もうほとんどの宿題終わってるね。」

「そうですね。それなのに小枝はほとんど終わってないです。何やってたです?」

小枝はゲーム以外にも雫のしない人付き合いをよくしているため宿題は後回しにしてしまっているのだ。さすがに気まずいのか小枝は話題を変える。

「そ、そういえばこの前アックスさんたちのパーティーが第6の街に行けるようになったらしくて私たちも負けてられないなって。」

小枝は話題をゲームに反らそうと試みる。

「他にも…ほら今度のイベントは「夏祭り」ってのがあるみたいなんだ。フィールド以外がそれ仕様に変わってあと生産職プレイヤーもこの期間限定アイテムの製造が可能で、NPCに混じって屋台とかも出せるみたいなんだ。」

「へーです。楽しそうです。まあそんなことより宿題をやるです。」

小枝の試みは失敗に終わりこの後雫と小枝は遅くまで宿題をやるのだった。



次の日、雫は第7の街にいた。

「色々とあって先に進むのを忘れてたですし、そろそろ第8の街に行くです。」

ということで第8の街に進むことを決意した雫だったが、第7の街と第8の街を繋ぐフィールドに出現するモンスターは王都へ行くために雫が通ったフィールドのモンスターの傾向と酷似しており、そのフィールドから採取できる素材と共に雫にとっては新鮮味のないフィールドであったのだ。

そのため雫は

「どんどん行くです。すぐに攻略するです。」

と言っていつもよりも早い攻略ペースでわんこに乗ってフィールドを駆けていった。

雫はわんこの上から魔法銃でモンスターを倒していき、雫が撃ち漏らしたモンスターは雫たちに近づく前にわんこと鉄ちゃんで片付けていった。その間シロとアンフェはモンスターと戦うのではなく、雫の魔法銃にMPを注ぐリロード係を担当していた。そのため雫は続けて銃弾を発射することができていた。

「やっぱりこの銃はいいですね。頼むですよシロ、アンフェ。この攻撃はお前たちにかかってるんです。後、MPがなくなったらしっかりとポーションを飲むですよ。」

この銃による攻撃は一応魔法攻撃に分類されるようで爆弾のような攻撃を無効化するスライムのようなモンスターにもダメージを与えられていた。

「ふふふ。遂にあのぶよぶよにも攻撃が与えられるようになったです。見返してやったです。」

第2のフィールドで遭遇したときは爆弾による攻撃を物ともしなかったスライムが銃弾を撃ち込まれて動かなくなるのも複雑だが雫は上機嫌で進んでいくのだった。



フィールドを進んでいくとやはりモンスターの質も量も増えていってしまう。しかし今回出現するモンスターは他のフィールドよりもモンスターの集団のボスが指示するタイプのモンスターが多い。そういった集団は最初にその集団のボスを倒してしまうと取り巻きたちが戦意を喪失する場合があり、その集団のボス自体は強力なのだが雫たちにとっては、そういったモンスターの方が時間短縮になってありがたいのである。

いつもはフィールドに出たら必ずと言っていいほどする採取も今回は、まだ素材が充分残っているため行っておらず、王都のフィールドに出現するモンスターと比べると多少の強さや種類の違えいはあるが雫にそんなことわかる訳がなく、スライムを倒したときのテンションは何処へいったのだろうか。雫は初めて来るフィールドなのに顔に飽きましたと書いてあるような表情を浮かべていた。そんなとき。

「わんわんわん」

わんこから吉報が届けられる。前方に強者の気配を感じるとのことであった。

「やっとです。わんこが強いって言うなら多分ボスです。」

第7のフィールドボスはすぐ目の前に迫っていたのだった。



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