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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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水の都

先日のアップデートによる更なるフィールドの拡大などのお陰もありプレイできるプレイヤー数が増えてきている。その為、ゲームの再発売が順次行われていた。そのような新規のプレイヤーたちで賑わっているのは第1の街やその周辺に存在しているサブの街や初心者向きの「ダンジョン街」のダンジョンなどであった。

こういったところは始めたばかりのプレイヤーでも運が良ければ先に進むのに有利な武器やスキルなどを手に入れることが出来るため、新規ながらトッププレイヤーの仲間入りを企む人たちで特に賑わっているのだ。それにサブの街など今までのこのゲームに少なかった観光スポット的な要素も含んでいるため攻略などに積極的でないプレイヤーたちにも人気であったのである。

新しく追加された要素に人が集まるのは自然なことであるのだろう。新規のプレイヤー以外もダンジョン街やメインのフィールド以外を探索し新しいフィールドを探そうとしているのだ。

そのような情報を独り占めしようとするプレイヤーも少なくないが積極的に情報を他のプレイヤーに提供しているプレイヤーなどの助けもあり、少しずつメインのフィールド以外のフィールドのマップが埋まってきているのであった。



そんなプレイヤーが新たなフィールドを開拓しようと必死になっている頃、雫はというとそんなことは、ほとんど考えていないが王都から続く何ヵ所かのフィールドの先にあった街に辿り着いたのであった。

その街の名は「水の都」。第5の街と第6の街とを繋ぐ海の水をこの街の周辺のフィールドに存在する川や湖に届けるための中継役を担っている街であり、そのため街の中には無数の水路が存在しており綺麗な景色が広がっていた。

「こういう水がいっぱいあるのを見てると第6の街に来るために通った海底トンネルを思い出すです。その頃はまだシロもいなかったです。」

雫が昔を懐かしむような態度で話ながら街を見ていった。

ただこの街は水路が多く、通常の道と同じくらいの量の水路があるため、歩いての移動は面倒であると感じ始めた雫。そんな雫の目には街の住民たちが小型の船を使って水路を渡っている様子が入ってくる。また、船を利用した露店や、屋形船のような船で自分の船を所有していない人の移動を助けている人もいた。それらを見た雫は、

「あれいいです。私たちもああいう感じでやってみるです。」

と言い出す。しかしさすがの雫でも自分の船は持っていない。普通なら船を借りたり持っている人に乗せてもらうものだが、雫は違う。雫が考えた船を持っていないが水路を移動する方法は、

「それじゃあですわんこ。「影分身」です。」

雫の指示を受けたわんこは目の前の水路を渡っている船の分身を生み出す。

「それじゃあです。これに乗ってもっと色々と見て回るです。」

雫が思い付いた方法はわんこに頼るであった。このため雫は移動の足を手に入れ、水の都をさらに観光するのであった。


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