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200字小説

誘拐犯より【200文字】

作者: コスミ

『はい……どちら様?』


「アー中西さん? ハハ……なんで名前知ってるかって、不気味でしょ。マァもっとビビらすけど、アンタんとこの息子さんね、今こっちの方で預かってんだわぁ。で身代金、100でいいから、すぐ用意して。アァ息子さんの声聞いとく?」


『……もう、いいよ』


「え?」


『もうさんざん聞いたよ! 貴彦……あんた鼻つまんでるの? 親をバカにするのもいい加減にしな。もう仕送りしないからね! ーープッ。ツー、ツー』

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