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第4話

宿に着いたのはおおよそ8時くらいで、ちょうど飯時だったけどそんなの無視して熟睡した。

次の日、目が覚めるとやっぱりそこは宿だった。

「は~、夢であることを期待したんだけどな~。」

意味もない期待を裏切られながら兄さんを探す。

「あれ?もう飯に行ったのかな?」

てか、今何時だ?≪午前8時≫これには、昨日さんざん驚いたから慣れたな。

「結構寝たな。やっぱり昨日は疲れてたんだな。さすがに腹が減ったな。」

起き上がった俺はそのまま部屋を出て食堂へと向かう。

「あ、兄さんいた。もう食ってんじゃん。」

食堂の端っこのテーブルで大量の飯を頬張っている兄さんがいた。

「ほお、ほひはのは」。

「とりあえず、食い終わってからしゃべろうよ。」

兄さんの向かいに座ると、店員が近くまで来て注文を取りに来る。俺は、兄さんと同じものを頼むと嫌な顔をされる。

「兄さん何たのんだの?」

「この食堂で一番量の多いやつ。」

店員が嫌な顔する量ってどんだけだよ。

店員の気分が少しわかった。

店員が持ってきたのは山のようなご飯と山のような肉、そしてでかい皿に入れたスープそこからは、ひたすら飯を食うことに没頭した。

「は~、やっぱり一晩食べてないと腹減るね。」

10分で飯を食い終わらした俺と兄さんはそのままギルドに向かった。

「また、今晩の分の宿代稼がないとな。」

「それなら、町の外でやる依頼受けない?スキルの確認とかも兼ねて。」

俺が兄さんに提案するとすぐにその案に乗ってくれた。

そこで、薬草を集める依頼と狼を討伐する依頼を受注した。町を出て少し外れた森の中へと入っていく。

「とりあえず、俺の意味の分からないスキルは『匠、答えを導きし者、天空の力、魔神』だな。」

何なんだろうって考えたら、

≪匠=職人系をすべて完璧にこなせる≫

≪答えを導きし者=自分の知りたいことが頭に浮かんでくる≫

≪天空の力=雷、風などの空に関する力を扱える≫

≪魔神=魔神になる≫

≪気操作=気を操作できるようになる≫

何だこれ?今までの頭のアナウンスはスキルの力か。ていうか魔神になるって俺今魔神のわけ?

1人orzの体制を決めてると兄さんが話しかけてきた。

今わかったことを伝えると笑われた。

「じゃあ、とりあえず俺の分も教えてくれ。」

そういって兄さんのギルドカードを思い出しながら考えると、

≪全魔法使用可能=すべての魔法を使える≫

≪無限の魔眼=自分の好きな能力の魔眼をいつでも発動できる≫

≪創造魔法=魔法で物を作れる≫

そのまま兄さんに伝える。1人orzを決めている。

「とりあえず、薬草探すか。」

「そうだね。」

今わかったスキルを使って、薬草の位置を割り出す。そのまま狼を探すために奥へと進んでいく。しばらくして狼の集団に遭遇する。お互い、能力を確認するいい的だと思い追跡していった。

「なのになぜ囲まれている?」

「兄さん、確か狼って10匹程度じゃなかったっけ?」

「依頼書にはそう書いてあるぞ。」

50匹ぐらいの狼に囲まれて呑気に紙の確認までする。2人とも初めての野生の動物との戦闘の割にかなり落ち着いた様子で周りを見ていた。

「これって極めし者の補正かな?」

「そうだろうな。まあ、取り乱すのは一番まずいことだから感謝すべきだろう。」

2人共、素手でいるのに負ける気がしていなかった。

「とりあえず、俺からスキル試させてね。」

そういって、俺は腕を横に振るう。そしたら、突然突風が生じて狼を吹きたばしていく。

「これって、やばくない?俺軽くしかやってないよ?」

兄さんの方を向きながら言うと兄さんは1人素手で狼たちと闘っていた。

「あれ?兄さん魔法は?」

「よく考えたら、魔法の使い方よくわかんね~。ヽ( ´ー`)ノフッ」

確かに、仕方ない。ここは俺の能力で終わらせるか。

「ふん!」

腕を振るって兄さんごと狼たちを一掃する。兄さんから小言をくらいながらも狼たちから牙を手刀で折り集めて行った。

町に帰ってきたのはまだ11時頃のことだった。


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