第3話
3話目突入!
遂にチート能力が公開される。
「あれ?中って案外普通?」
「見た目が見た目だったから、中も期待してたけど普通だな。」
「ていうか、兄さん目立ってんじゃないの? 周りから見られてるよ。」
「ははは、面白いこと言うね。目立ってるのはおまえだろ?」
「「ははははは」」
周りの視線を可能な限り逃げて受付らしきところまで行く。
「すみません。登録ってここで出来ますか?」
「はい。ようこそ、冒険者ギルドへ。登録するんですね。それでは部屋に移動するのでついてきてください。」
そうして、兄さんの後ろについて行こうとしたら、
「え?あなたも登録するんですか?」
「え?あ、はい。よろしくお願いします。」
「す、すいません。ただついてきた人だと思ってました。」
部屋の角、一人悲しむ、俺孤独。こっちを見て笑っている兄さんと頭を下げている受付さん。受付さんとの会話を兄さんに任せてたとはいえ、これは傷ついた。
「いえ、気にしてないんで顔をあげてください。」
「あ、そうですか。なら、部屋に行きましょう。」
立ち直り早!まあ、本当に気にしてないから別にいいけどね。そうこうしている間に部屋について中へと入った。
「「なんですか、これ?」」
そこにあったのは、サッカーボールくらいの半球。
「これに、手をかざしてください。」
その瞬間、俺と兄さんは示しを合わせたかのようにじゃんけんを開始した。勝者は、兄さんだった。俺は1人orzの体制でお預けをくらい、兄さんが半球に手をかざす。しばらく、なんの変化もなかった。そして、カードが半球のてっぺんから出てきた。
「それが、ギルドカードになります。無くしても再発行できますけど、お金がかかりますのでご注意ください。それでは、中に間違いがないか確認してください。そして、カードを見た兄さんが固まった。
「そんなにひどかったの?ちょっと見せてよ。」
固まった兄さんからカードを奪って中を確認してみる。
橘川 俊 クラスE
18歳
人間
男
スキル魔力無限、全魔法使用可能、剣を極めし者、無限の魔眼、創造魔法、天才
「あはははははは、これはいろんな意味でひどい。いや、最強すぎるでしょう。がは!」
爆笑していると兄さんに殴られた。
「それ以上、言うと殺すぞ?」
「はい、すいませんでした。」
いや~、無限の魔眼(笑)に逆らうとかないでしょう。
「っち。次はお前だろう。さっさと登録しちまいな。」
「ほ~い。」
そういって、俺も半球に手をかざしてカードを受け取る。
橘川 集 クラスE
16歳
人間
男
スキル武を極めし者、匠、答えを導きし者、天空の力、魔神、気操作、天才
「はははははは。」
乾いた笑い声しか出てこない。ひどいこれは、人のことをバカにできない。
「どうした?お前のもみせてみr、あははははは。なんだこれ?俺よりひどい。」
そ、そんなことないぞ。う、うん。たぶんそうだ、そうに違いない。
「わからない、スキルとかがあればこちらで調べておきますけど、ありますか?」
その言葉を聞いて、俺は兄さんに質問した。
(これって、絶対聞かない方がいいよね?)
(当たり前だろ。こんなのばれたら、捕縛されて実験室送りだろう。)
いやだ。
「いいえ、ありません。大丈夫です。」
兄さん、すごく棒読みになってる!
「そうですか、見せたくないスキルは隠せるので、それに触れて隠れるように念じたらそうなります。」
「ありがとうございます。」
「それでは、これで登録を終わります。まだ、正午なのでこのまま依頼を受けますか?」
そこで、俺たちは当初の目的を思い出す。
「宿で一泊できるだけの依頼はありますか?」
うん、野宿は嫌だ。
「それでは、受付で待っていてください。すぐに持ってきます。」
そういって、受付さんが持ってきた家の解体の仕事と民家の畑仕事の手伝いを別々にこなして一泊分の金を手に入れて、宿を探しに行った。
すいません。
厨二な感じになりました。
でもいちよう神の意志であって主人公は厨二じゃないです。