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第23話

なんか今回のはしっくりきてないけど

読んでってください。


「貴様らに提示できる選択肢は三つ。

1つはこのまま王国のやつらに気付かれないように過ごしていくか。

2つに王国のやつらを待って自分から牢獄行きにするか。

3つに国に仕えるか。

これぐらいじゃな・・・。どうする?」

ギルドマスターに聞かれた質問に対して3人は考え込む。

数分経ってようやく俊が口を開いた。

「俺はとりあえず現状維持かな。それで適当に騎士とかに応募して上り詰めて地位を手に入れて安全地帯に入るつもりだ。」

「今回の件を使って王国に取り入らなんのか?」

「そんなことしたら兵器として使われるだけでいいことはないよ。地道に行くさ。」

ギルドマスターがもっと手短な方法を提示するが俊は当然のように遠回りする方を選んだ。俊の決断に対してなんの意見も言うつもりのない集は肩を竦める仕草をして交渉の余地がないことを伝える。

「それに、こんなところでアンタに借りができても面白くないからな。」

俊の吐き捨てたようなセリフにギルドマスターが目を泳がしてわかりやすい動揺を示す。

「俺は、1年くらい山に籠ろうと思うよ。」

さすがにこの発言には部屋の空気が凍りついた。

俊は呆れて声を出せずにいて、レンは捨てられるかもしれない恐怖で動けないでいた。

(あれ?これは予想以上に場の空気を壊してしまったかな?)

自分でもありえないことを言っている自覚はあったけど、いろいろ確認したいことがありそれが山に籠るのが最善だと判断したからこの話を持ち出したことを説明した。

「ふ~む、それほどまでに他人に見られたくないものとは・・・。逆に気になるな。」

なんの事情も知らないギルドマスターは集の隠している秘密に興味を惹かれてさっきまでの雰囲気のことを忘れて話を掘り下げる。

のらりくらりと逃げる集を抑え付けて俊が話を続ける。

「どこに行くかもう決めてるのか?」

「これからだけど、可能な限り人里離れたところに行くつもりだよ。」

「そうか。」

少し寂しそうに答える俊を見て集は笑いそうになった。

「私は?」

「んー、レンを危険なところに連れて行くわけにもいかないしなー。とりあえず、お留守番じゃダメ?」

「わかった。言う事聞きます。」

こちらも拗ねたように答えるのを見て笑いそうになる。

「終わったらちゃんと迎えに行くからそれまでは兄さんと一緒にいてね。」

優しく頭を撫ぜてやる。

「で、行く場所見つけたのか?」

(どこ行けばいいかな?)

≪ティカトスの森≫

相も変わらず便利な能力を使用して最適な場所を探し出す。

「とりあえず、ティカトスの森に行くよ。」

「へー「ティカトスの森じゃと!」うるさいよ、ギルマス。」

「ギルマスってギルドマスターの略のこと?」

「ああ、長くて面倒だろ?」

集が納得して頷いていると、ギルマスが我慢できずに叫び声をあげた。

「貴様ら、ティカトスの森がどのようなところかわかっておるのか?!」

「「いや、知らん。」」

「がああ!あそこは神獣などが縄張りにしている場所を除いたら一番危険度が他愛場所じゃぞ!」

壊れたかのように絶叫して説明するギルマスを見て集が首を傾げる。

「なんで、ギルマスがいちいち俺の心配をするの?」

「ギクッ!」

変な擬音を出してギルマスの言葉が途切れる。

「さっきも言ったけど、とりあえずこいつは俺たちに恩を売って得をしたいんだよ。だから、お前に死なれちゃ困るんだろ。」

(なるほど、ギルマスの様子を見るからに間違いないな。)

納得した集はさらにティカトスの森に行く気持ちを強めた。

「という事で、俺は旅に出るから!1年ぐらいレンのこと頼むよ、兄さん。」

「おう、頼まれた。」

これ以上、交渉の余地がないことを知ったギルマスは諦めて肩を落とした。

ギルマスが退室の許可を出そうとした瞬間に俊は話を切り出した。

「それじゃあ、ギルマスさんよ。なんで俺たちを牢屋に入れたのか教えてもらおうかな?」

一気に空気が凍りつく。

「あ、それ俺も気になってた。教えてもらってもいいよね。」

集が目の笑っていない笑顔でギルマスを精神的に追い詰める。

ギルマスがドアの方を見て逃げ道を確認するが、いつの間にか手錠をかけられたままそこに立つレンがいた。

「この部屋で嘘はつけないんだよな。今さっきどれぐらいの嘘までが通せるか確認したから逃げ道はなくせるぜ。」

初めて、ギルマスが最初からこの2人に空間を掌握されていたことに気が付いた。


テンプレの一つとして森での修業を入れてみました!笑


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