第17話
最近、バイト始めました!
結構大変ですね!。
ま~、今まで作り置きしていた話があるので対して困っていません!
「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
モンスターの鳴き声が響いた。思考を取り戻した魔物たちが一気に襲い掛かってくる。
「「は!」」
声が重なる。俺と兄さんが同時に動いたらしい。
俺は後ろの棘との間にいた魔物たちを素手で一掃する。顔を殴り、腹を蹴り、胸を突き、頭を握りつぶすなどいろいろなことをした。とりあえず、今の状態なら軽くやっただけで一撃必殺になるらしい。今まで以上に、身体能力が上がっている。
後ろを振り返ると、片手に剣を構え腰に2本の剣を差した兄さんがひたすら魔物たちを斬殺していく。こちらもすべて一撃で斬り伏せていく。しかしその分剣の消耗が激しく、そろそろ砕けそうだ。
レンは、1人ゴブリンみたいな緑色をした魔物たちを少しづつ削って行っている。
「反対側まで攻めるか・・・。」
そこに落ちていた鍬を拾う。魔物が使っていたものだろう。それを雷を使って鉄の部分だけ取り出し丸く固める。鋼の○金術師みたいだ(笑)。拳を1回り小さくしたぐらいの鉄球が出来上がる。
「喰らえ!超電磁大砲‼‼‼」
これは、某ビリビリ少女の決め技の一発を強化したやつさ。指ではじく代わりに鉄球を殴ったいるのだ‼‼その威力は激しく、関係ないところまで衝撃が響いていく。レンなどの小さい者は吹き飛ばされて、攻撃の範囲内にいた者は影も形もない。鉄球は衝撃に耐えられずに崩壊して残りの衝撃を1体の魔物に受けためられた。
「すげえ。兄さん、あれを止められるやつがいるぞ!」
「知るか!その前にまずでかいの打つならそう言えよ!」
「・・・ば、・・・か。」
レンよ、そんなにつらいなら無理にしゃべらなくてもいいんだぞ?
「兄さん、あれは俺がやるよ。」
「は?!」
俺の宣誓布告に答えるように、その魔物は進路上にいた魔物を突き飛ばしながらこちらにつっこんでくる。大きさは3mほどあり、全身が赤色だ。体は人型で顔が牛のようだ。まるでギリシャ神話のミノタウロスみたいだ。(今後はそう呼ぼう)手には斧を持っていて片手で振り回している。いや、たぶんさっきの一撃を喰らったせいか片手が使い物にならなくなったみたいだ。
俺も走り出して距離を詰める。ミノタウロスの攻撃範囲の一歩手前からとび蹴りの先制攻撃!ミノタウロスは使えなくなった左手を盾にしてそれを凌ごうとする。俺はそれを気にせずにそのまま全力で蹴り飛ばす。俺の脚は腕を吹き飛ばしても勢いは止まらず、左肩を抉った。
「ふー、とりあえず成功かな?」
初撃を当てることに成功して相手との実力差を分析する。
ミノタウロスは俺よりデカいだけで、力は通常の状態の俺と同等だろう。魔神の状態の俺では相手にならない。スピードは比較するまでもない。後は、強度だな。自分の強度がどれくらいかわからないけどたぶんおれん方が上だろう。
今までお互いに牽制し合っていたら、ミノタウロスが堪えきれずに右手の斧を振りかぶってくる。俺は、軌道を読んで紙一重で躱す。斧は勢いを殺せずに俺の横を通る。貫手で胸を貫k・・・
「がっ!」
横からの衝撃で吹き飛ばされる。吹き飛ばされた方向にいた魔物たちをクッションにして勢いを殺す。全身が巻き込まれた魔物たちの血肉に浸っている。ミノタウロスの方を見ると斧を横に振り切った姿勢でこっちを見ていた。
「クソ、途中で軌道を90度変えるってどんな力してんだよ!」
襲い掛かってきた他の魔物を掴んで、ミノタウロスの方に投げる。それを斧の側面の部分ではじきとばす。
さっきの一撃でこっちの左腕左腕は骨が見えるよ。痛みで視界が揺らぐ。
「じゃあ、これでどうかな?」
スキル氣操作の利用して左腕の痛みを和らげる。目に見えて傷がふさがっていく。衝撃で骨が折れていたらしく変な方向に曲がった腕は元に戻った。体に氣を集めて少し本気を出す。
「来い、力勝負だ。」
俺の言葉を理解できたわけがないのに、言葉と同時に突っ込んできた。そのまま、斧を振り下ろしてくる。俺はそれを捕まえる!白刃取りの要領で斧を捕らえる。手の位置が前後に少し離れていて普通の白刃取りとは少し違う。そのまま、腕に力を入れていく。斧が耐えきれずに砕ける。ミノタウロスはそれに驚いたような顔をする。
「白刃折り!」
すぐに気を取り直したミノタウロスは武器を捨てて、殴りかかってくる。俺はそれを直に喰らう。踏ん張って少し体が後ろに押された程度で収まる。ミノタウロスはそれに驚いて硬直する。
「硬気功ていう防御術だよ。」
言葉を理解できない相手に解説した後に全力で殴る。ミノタウロスの体は当たった衝撃で木端微塵になり、後ろにいた魔物たちも巻き込まれた。
「さあて、兄さんはどうでもいいからレンを助けてくるか・・・。」
いやー
一応、ミノタウロスは森の主的な存在で森では一番強いですね、はい。
だから、けがを負ったけど大したけがじゃないそうですね、はい。