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第15話

「すごいね~。( ̄Д ̄;;」

俺たちは門の上からモンスターを見張らしていた。森から町までの道がモンスターで埋まって地面が見えない。

「・・・すごい。」

レンがすでにナイフを抜いて臨戦体形を取る。殺気を放ってる。(いやいや気が早いから。)

「そうだ。兄さん、土属性魔法ってあるの?」

「ん?なくはないよ。けどどうするんだ?」

「そこに適当に土盛り上げて周りから見えないようにしてくれない?」

「は?」

いや、そこまでかわいそうな人を見る目で見ないでくれる?

「理由はこれ以上魔物を町に近づけないようにするのと、これから使う能力であまり周りに見せない方がイイっぽい能力があるからさ。」

「は~、わかった。そのかわり、俺たちも一緒に行くぞ。」

兄さんがレンに話しかけてレンが頷く。

「それじゃあ、行くぞ!『大地の棘』」

一気に地面が棘のようなものが突き出して魔物たちを隙間なく囲んでいく。棘があまりにも高くて魔物たちが見えなくなってしまった。

「でけ~。これ上級?」

「いや、下級。」

へー。兄さん曰く、下級のでかい魔法を連発して放って加護を作ったらしい。『大地の棘』は、基本的に一本しか出てこない。同時に何本だしてんだよ!

俺は腰に掛けていた剣を背中に回して移動しやすくして、風を体に纏い、そのまま体を浮かせて棘を超えようとする。

「おい!俺たちも連れて行け!」

おっと、兄さんとレンを忘れるところだった。

「・・・ひどい。」

レンと兄さんの手を掴んで一緒に上がる。

「重!」

「・・・失礼な。」

「いや、さすがに人2人を連れて上がろうとするとつらいよ。だからそんなに拗ねるなって!」

俺の言葉で気分を害したレンがそっぽを向いて拗ねてしまった。レンの拗ねた顔を眺めながら上がっていくと、視界の端に俺たちを驚いた顔で見てくる門番がいた。そんなに見られると照れちゃうよ・・・。

棘の頂上まで来て着地する。魔物たちを一望できる。魔物たちは必死に棘の土を削って向かい側に出ようとする。今俺たちがいる位置は下から見えない死角に入った。

「よし。初めての本気を出すか。」

魔神の力を初めて使う。体が熱くなってくる、力が漲ってくる。目を瞑ってそれらを受け入れて深呼吸をする。目を開けて自分の状態を確認する。

「すげえ・・。」

皮膚が黒ずんでいる。視界には魔力なような霧が見える。指先が尖っている。試しに空気に向かって正拳尽きをしてみると音速の壁を越えてソニックブームが起きる。

「兄さん‼これすげー!」

兄さんの方を見て言うと驚いた顔をして俺のことを見ている。

「お前、目が・・・。」

「?目がどうしたの?」

兄さんが魔法で氷を出して俺の顔を映してくれる。アウチ。これは凄い。

目が赤くなっている上に獣目だし、髪が白くなってツンツンしてる。歯は犬歯が鋭くなって危険な感じがする。

「・・・う。」

「おい、レン!」

今まで黙っていたレンを見ると蹲っていた。急いで駆け寄って状態を確認する。

≪魔神のスキルに連動して力が湧きあがってきているのに抵抗して拒絶反応を起こしている≫

「レン!それは俺のスキルだ!抵抗しないで受け入れろ!」

レンが青ざめた顔で俺の顔を見てくる。やっぱりレンの能力が上がっているのは俺の魔神の血が原因だったみたいだな。でも、今まで拒絶反応なんて起きなかったのになんで起きたんだろう。

考え事をしている間にレンが起き上がった。特になんの変化もないように見えるが目が俺と同じく赤くなっていて左手に刺青が浮き上がってきた。

「なんだこれ?」

レンに聞いても首を傾げるだけでわからないそうだ。

≪集の眷族としての証≫

へー、こんなのがあるんだ~。で能力はいかに?

≪少し能力が上昇するのと、主の命令には逆らえない。魂から全て主に捧げる気持ちがないと眷族にはできない≫

へー。レンは俺のことそんな風に見てたんだ。うれしーね!

それじゃあ、魔物退治を始めよう‼


バイトの面接とか忙しいですね~


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