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第13話

前回のチートっぷりはやりすぎたと思った


町に戻り、ギルドの顔を出すとそこでは何人もの役員が走り回り冒険者が大声で怒鳴りあっている。そこに恐る恐る受付まで行き、以来の達成を告げる。

「はい、確認しました。これが報酬になります。」

「ありがとうございます。それでこの騒ぎはなんですか?」

「ああ、依頼に出てて知らなかったんですね。少し前に町を出てすぐの森、通称グリスカの森の約半分がやけてしまったんです。」

「え?!」

わかりやすい白々しい態度を取る俺をレンが残念そうな顔で見てくるのを視界の端で捕らえた。仕方ねえだろ!こういう演技は苦手なんだから。

「それで森にいた魔物や動物たちが一気に出てきて町に襲ってくる可能性があるんです。」

「た、大変ですね!」

受付は俺の方を一瞬疑わしげに見て続けた。

「まさか、あなたがやったとかないですよね?ちょうど依頼場所とかぶっていますし・・・」

「えっ!心外ですね。俺にそんなことができると思いますか?それに時間的に無理がありますよ。」

内心兄さんがやりましたというセリフが浮かんできたけど声には出さなかった。

「冗談ですよ。そんなに本気で弁解しなくていいですよ。逆に疑わしいですよ。」

にこにこした受付から逃げるようにギルドから出て行った。だってさっきの人目が笑ってなかったよ。絶対疑われてるよ!

早足に宿に向かって兄さんと合流をしようとする。

宿まであと100mところまで来て俺は逃げることを諦めた。だって、よくわからない言葉をしゃべる男たちに囲まれているからだ。

「よー、金目のものとその女を置いて消えな。」

「よーよー、てめえ無視してんじゃねえよ!舐めトンのか?ボケ?!」

「オンドレ!こっちみんかい!」

マジ、頭がこいつらの言ってることを拒否して理解できないです。いや、急いでショートカットしようとして路地裏通ったのは悪いけど、さすがに面倒だよこれは。

「うるせえ、黙って俺の前から消えろ。」

語尾を強めて男たちに対して警告する。頭の中では既にどうやって殺そうか模索している。

「「ひっ!う、うるせ――!」

2人の男が気おされてナイフを抜き襲い掛かってくる。俺はそれに目もくれずにレンに話しかける。

「レン、俺に傷を付けず俺を動かさせずにこいつらを殺してみろ。」

レンはびっくりした顔でこっちを見てくるが2人の男はすでに目の前まで来ているのに気付いて急いでナイフで防御する。俺を庇ったレンは勢いを殺し切れずに後ろに飛ばされる。急いで体制を立て直して反撃をする。体を沈めて男の足元に一気に距離を詰める。男は驚いて後ろに下がろうとする足をレンがはらい、転んだところを頸動脈を斬り致命傷を与える。ここまでは俺が教えた通りだ。しかしこれはしょせん奇襲用の動き、実践はこれからだ。レンは急いで次の相手を探そうと顔をあげると顔面を蹴り飛ばされる。苦しそうに起き上がるレン。

「女は少しはできるみたいだけど、俺の子分を殺してくれた借りは返さないとな!」

リーダーのような男の合図とともに他の男たちが俺とレンを囲む。レンはナイフを構えて臨戦体形を取る。未だ戦意を見せない俺に向かって苛立ちを感じた男たちが睨みつけてくる。俺はそれを睨み返して男たちを遠ざける。

レンは1人で3人の男と闘っていて袋叩きにされている。しばらくは防ぎ反撃を仕掛けるが防ぐのに精いっぱいの状況になる。地味に連携がある相手に手間取るレンに限界を感じた。

「おい、お前ら本気で退かないと死ぬぞ?」

「なん・・・」

男に対して手を向け風を起こす。何かを言いかけた男は細切れになって崩れていく。領主を殺した時の風の刃の同時発射版である。

それを見た男たちは必死になって逃げていく。あっけない。だいぶ能力に慣れてどんどんできることが増えてきそうだ。今度、螺旋●を作ってみよう。雷の方ももっと使えるようにならないと・・・。

ぼろぼろになったレンを担いで宿に戻った。宿の人にいろいろな視線で見られて恥ずかしかった。

「兄さん、回復魔法とか使える?」

ベッドの上で本を読んでいる。何を読んでいるのかを聞くと上級魔導書らしい。

「早くね!中級は?」

「全部覚えた。」

「・・・・・・」

呆気にとられた。まさかこの1時間ちょっとでそこまで来るとは・・・。さすがは天才のスキル。凄いですね~!疑問に思ったけどそれよりレンの治療をしてもらえないか聞いてみる。

「ラッキー。ちょうど実験体がほしかったところだよ!。」

おいおい、患者であって実験体じゃないよ。なんの支障もなく治療が済んでレンと一緒にベットに座る。

「レン、今回の戦いは一番最初しかいいところなかったぞ。その一番最初も・・・ETC」

その後も小1時間レンと反省会をしてその日は解散となった。レンがしょんぼりするときに耳が垂れるのが可愛くてついつい1時間ぐらい延長してしまった。(笑)本当は10分で終わらせたかった。


そろそろ新しい仲間がほしくなってきた。

何か意見があれば行ってください

例1巫女っぽいの(そこそこ強い) 2騎士(奴隷でも可)(かなり強い)

 3メイド(チート)

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