表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/162

93


大きな変化は撫子の食事ぐらいで、そこから毎週のようにロボットのボタンを押して新しく見つかった出っ張りを皆で引き抜いてみたり、別の場所にさせる可能性も考えて、動かしてみたり、自分一人だと何もできないのですが四人で毎回違う視点からあーでもないこーでもないと悩みながらも色々な事をしてみたのですが、新しい発見は無く日々だけが過ぎていくことに。


「このロボット、本当に動くのかな?」

「まあ、動力があったとしても大昔の物だと錆とか色々とあって動かない可能性は……高いかな」

「錆は、なさそうだけどね?」

「まあ、全身みんなで見ていますが無いんですよね。でも自分が言っているのは内側、要は内部のことなので流石に内部の劣化までは見えませんからね」

「あー、うん。何でもそうだけどお手入れって大事だからね」

「ですよね」


 そんな会話をしながらも、結局あれから半年近く時間が経っていてこれ以上の発見がないとこの遺跡探査は打ち切りになるのかと思っていたのですが、全くもってそんなことはなく。


「武器と盾が出る以上は出せるだけ貰いたいから、ロボットを見に来なくなるだけで変わりはないかな?」

「あー、そういう感じですか」


 自分がこのロボットを見つけてから一年以上経っているにもかかわらず動く気配はなく、ただロボットが置かれている場所に来るとスポットライトのような光はいつも差し込んでいる状態。

 そんな感じに時間も結構経っているのでヒックスさんやウェージさんが半分冗談、半分本気で何か動かす為の方法を考えてみないか?と言われたので色々と考えてみることにしたのですが、パッと思いつくものはどれもこれも物理学などをしっかりと勉強していないとダメな話ばかりで素人のパッとした思い付きでは流石にどうにもならず。

 じゃあ、自分の作家としての知識でどうにかできないかと一応頭をひねってみたのですが、ちょっとした自分の黒歴史を除くことにつながる結果に。


 それは物書きをしている人であれば一度ぐらいは思いつくようなロボットモノを想像して色々と書いたノート。

 色々な武器や盾、モノによっては飛び道具やレーザー、ビーム、そして機能として飛べるようにしてみたり、変形機構を加えてみたり。

 想像の赴くままに子供の絵空事として書いたものを思い出せたのですが、そんなものが動いたらかなり強いというのは分かるのですが、エネルギーの欄を見ると未知の力。ダークマター。魔力。等々、地球に存在しないモノばかり。

 別に存在しないものを使って話を書く分には問題は無いのですが、今自分が欲しているのは正にそこの部分。


「未知の力。この世界にありそうではあるけど、無理だし。後は魔力?でも、皆さんが言っている通りだと身体強化に使っているものだから、火を出したり水を出したりそういうのに使っているのはまあ、見たことは見たけど、モンスターだから参考にはならなかったもんなぁ」


 考え事をしているのはいつも寝ているベッドの上で、こういう時昔はお風呂でゆっくり長湯をして考えていたことを思い出すのですが、それだけで別にいい閃きに繋がる事は無く、考えているうちに眠気も誘ってきたのでそのまま寝落ちしそうになるのですが、ペチペチと撫子が反応します。


「どうかした?」


 ぺちぺち


「えーっと、今の流れだともう少しロボットの動力の事を考えたら?って感じ?」


 すりすり


「考えてはいるんだけど、何にも浮かばないんだよ」


 ぺちぺち


「違うって?」


 珍しく今日は撫子が構ってくれるので寝る前なのに話を始めるのですが、結局何も閃きは無く。

 慣れた作業を毎日こなしているので、少しずつ手を抜いても大丈夫な所などが分かってきていたのですが、手を抜こうとすると撫子に厳しくしかられるので手を抜くことはなく、仕事は一生懸命に毎日やっているので、疲れ方は最初の頃と変わらず。



 そんな事もあって、今日もいつものように疲れたまま寝るわけですが前に一度見たような気がする、撫子が喋る夢を久しぶりに見る事に。


 ただ、撫子が色々と喋ってくれているのですがそれが聞こえる事は無く、口が動いているから多分喋っている……と思うぐらいの感じ。

 これがラミアみたいな半分人みたいな形だったらしっかりと聞けるかな?とか思ったりしたのですが、ペチペチと叩かれるだけ。

 結局夢の中で撫子が何を伝えたかったのかはわからないわけですが、何か伝えようという意思があった事だけは朝起きても覚えていて。


「なんか不思議な夢だった?」


 撫子と話をする夢を見ると何となくヘビの夢というのもあっていい事があるような気がするので個人的にはいい夢を見られた感じなのですが、起きてみると当の本人……ではないのですが、撫子はちょっとだけご機嫌斜めの様子。


「撫子はあんまりいい夢がみられなかった?」


 一応確認してみると、すりすりと肯定の返事。


「まあ、夢は夢だからね。気にしないで今日も一日がんばろ?」


 すりすり


 すりすりといつもの返事はあったのですが、撫子のすりすりにしては少し力が弱い感じ。


 ただ、折角いい夢が見られた気がするので何か今日はいい事があると思うのですがどうでしょう?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ