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 ロボットの顔が見られるようになって、そこからまた一月ほど時間が経つわけですが、思う様にその後が続かず。


「顔は凸凹が少ないのは分かったが、他の場所はそうでもないことが分かった位でコレだとほとんど進展が無い状態だな?」

「むしろ進展が無いというよりは良く分からない事が起きていると言った方がいいんじゃないのか?」


 今の所毎週のように個人依頼を受けて武器と防具を運び出す仕事は三人交代で行く形になっていて、レベッカさんと行った次の週はウェージさんと、そしてその次はヒックスさんと行き、一周すると一回だけ一人でという事はなくすぐにまたレベッカさんに戻る形に。

 そして、最後に顔を見たのはヒックスさんだったわけですが、そのヒックスさんの口から出た言葉もちょっと予想外。


「俺も違うぞ?」

「でも、皆さん自分ではないって……」

「レベッカは肩まで、ウェージは追加の縄、で俺が梯子を掛け直すだけだろ?誰がその上に行くって言うんだ?」

「でも、天井から縄が……」

「それは俺達も見ているから分かるが、上を見ても見えないんだぞ?流石に見えない場所に掛けることは出来ないだろ?」

「そりゃあ、そうですけど」


 という感じに、ロボットの上から伸びるようになったロープに誰一人心当たりはなく、そして誰もその作業をしていないという事実が残るわけですが、そうなってくると別の人間があそこにいる可能性を四人共考えるわけで。


「この村の人間にも話したことないぞ?」

「右に同じ」

「私も、このメンツ以外には話していないわよ?」


 三人の視線が一気に集まりますが、自分も誰かにこの個人依頼を漏らすようなことはしておらず。


「自分も同じです。ついでに言えば、撫子も証人……証蛇?になってくれますからね?」


 こんな感じに誰も漏らしていないことは確定して良さそうですが、そうなって来るとやっぱりあのロープが気になるわけで。


「後はあの遺跡自体の何かが動いたってぐらいだが、そうなってきたら完全にお手上げだな」

「だな。範囲外だ」


 と、ヒックスさんとウェージさんは完全に諦めムード。


「えーっと、それはなんで?」

「遺跡って、元々何があるかわらない場所だから、こういう不思議な事が起こる事は嬉しくはないけどよくある事なのよ。で、そうなってきたら私達が想像出来る何かではないって事になるわけ」

「範囲外とか諦めるって事になるわけですか」

「ああ」


 じゃあ、なんで今更と思う部分はあったのですがそもそも遺跡で何かしら起こる事は今までもよくあった話。ついでに言えば、自分達だけでは行く事の出来ない場所に今は毎回行っているので、少しだけ感覚がマヒしていたと三人に言われてしまうとこれ以上何か言える言葉もなく。


「じゃあ、諦めるんです?」

「いや、誰もそうは言ってないだろ?」


 じゃあ、どうするの?と三人に聞くと、予想よりは嬉しい答えが。


「そういうものと思って、気にしないで行こう」

「気にしすぎても疲れるだけだから、安全だけを確実に確保して今後はなるべく顔の方には行かないようにして、次を探せばいいだろう?」

「そんな雑でいいんです?」

「べつにロープがこっちに絡みついてきて襲ってくるわけでもないし、さらに言えば動く訳でもないなら安全だろう?」

「まあ、そうですね」


 と、話は普通に進みます。

「自分達も確認したが、入り口になりそうな場所は今の所見つかっていないだろう?でも、その入り口になる場所があるはずなんだろ?だったら、それを今まで通り探すしかないだろう?」

「まあ、そうなるんですよね」

「入口が見つかっても動く訳じゃないって言うのも分かるが、何か少しでも違う場所があればいいんだがな」


 ヒックスさんの言う通りで、基本的にロボットは左右対称で自分は遠くて確認をまだ出来ていないのですが、人間と同じように手があって、その部分に違いも無いみたいらしく、ぐるりと全身を三人がみても大きな違いは無かったという風に言うわけですが、その話を聞いていて一つ思い当る場所が。


「足にボタンか何かありましたよね」

「何の反応もしなかったアレか」

「アレって最近触りました?」

「いや、まったく」

「アレを押したままだと反応するとか、ありませんかね?」

「そんなギミック聞いたことないぞ?」


 押しっぱなしで何かをするというのは自分的には結構よくあるギミックだと思ったのですが、男性二人からは聞いたことが無いという返事。


「誰かが押して、誰かが確認に行くとかしないといけないって、普通に考えて二人以上人が居るように作るって、あるの?」

「そういうものがないとは言えませんが、アレだけの大きさを一人でどうこうすること普通はあまり考えないと思うので、そう考えればあるような気もしてきますね」

「新しい発見が私のタイミングなんて、嬉しいわね」


 レベッカさん的にはノリノリで。

 他の二人はと言うと、実はあまり考えても仕方がないだろうという気持ちもあるみたいで、まあいいやといった感じ。

 そんな感じに、次の探索はロボットの足周りと同時に色々とやってみる事が決定します。









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