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二人が武器を構えたままゆっくり進むのでそれを少し離れた位置からゆっくりと追いかけるのですが、さらに進んだ辺りでカップルの女性の方が右手を後ろに下げるように手を広げてこちらに合図を送ってきます。どうやらここの奥にアウェクル亜種が居るっぽいのですが、自分には見えていないのでその辺りは何ともという感じ。
ただ、今回は見学がメインなので迷惑をかけるのはよくないので言われるままこの位置で待っていると、奥の方からアウェクル亜種がやってきます。
ただ、自分が思っていたアウェクル亜種とは正直言うと全然違って、いつも背中に乗せてくれているアウェクルはかなりおとなしく可愛いタイプと言えばいいのでしょうか?
それに対して今見ているアウェクル亜種はお世辞にも可愛いとはいえる感じが無く、さらに言えば背中に乗せて貰えるような感じも無く、顔の形も微妙に違い正直言うと遠目で見ていても怖さを感じます。
そしてこの後、二人が戦うわけですが、この位置だとどうしても見づらい部分もあるので少しずつ見やすい位置へ動くのですが、どうやらまだだれも気がつかれた様子は無くアウェクル亜種は獲物を探しているみたいで、辺りをキョロキョロとせわしない動き。
どういう感じで仕掛けるのかが気になってはいるのですが、ここで自分が一番に見つかるヘマをするわけにもいかず、離れた位置から見えづらい状態ですが確認しようとしていると、撫子が体重移動でコッチと誘導してくれたので誘導されるまま移動するとかなりいい位置へ。
そして静かな状態が少しだけ続くわけですが、息をひそめてその様子を伺っているとペチペチと尻尾を器用につかって撫子が何かしらの合図をしてくれたので「ん?」と尻尾を気にしようとしたのですが、どうやらその合図は攻撃を仕掛けるという意味だったみたいで、大きな音が前の方からしたのですぐに視線を戻すと、カップルハンターの二人のうち槍を持つ男性の方が盾を前に構えたまま猪突猛進のダッシュをします。
大きな音に一瞬だけ驚いたアウェクル亜種もすぐにそこに敵がいると理解したみたいで上を向いて大きく鳴き声をあげます。ただ、その隙を二人が見逃すわけもなく、女性の方が男性に指示を出します。
「右っ、右っ、バッシュ!!」
「おうっ!」
女性の指示通りに少しだけ右にズレ、更にもう一度右にズレ、そのままほんの一瞬だけ盾を後ろに引くような動きがあった後、盾を前に体当たりに近い形のシールドバッシュを男性がアウェクルの頭を狙って放ちます。
ただ、アウェクルもソレは見えていると後ろにバックステップをするようにタタッと紙一重で避けます。
「完璧ッ!!」
女性がそう言いながらいつの間にかアウェクルの横を陣取って、大きな剣の腹を使ってフルスイング。
バックステップの後で動けないアウェクルの顔面に今度こそしっかりとその一撃はヒット。
「ちいっ、怯まないからもう一回!」
そう言って、二人が一度後ろに下がると鳴き声に呼ばれたみたいで少し小型で自分も乗ることがあるようなアウェクルが三匹程寄ってきます。
「雑魚を呼んだみたいだ。どうする?」
ちらっとこっちを見るような動きをしてから、なにか判断をしているみたいでほんの数秒だけ時間が止まった感じに静かになったのですが、どうやら決まった模様。
「今日は色々と見せてあげるって話だし、雑魚もやろう!」
「おうっ、じゃあ、そいつの引き付けは任せろっ!」
そう言うと同時に男性が槍を前に構えると突っつくような動きで一回り大きいアウェクル亜種を奥の方へ誘導させていきます。
その動きを確認した女性が今度は今わいてきた三匹のアウェクルに向かって大剣を大きく振り回す攻撃を奇麗に当てて、まずは一匹と一撃で簡単に一匹仕留めます。
そしてかなり重たい剣なのでしょう。早い動きというよりは一連の流れるような動きで剣を縦に振ると、そのままくるっと背中を見せるようにしながら横に薙ぎ、そのまま今度は剣を持ち上げて、肩の上に持ち上げるような動き。
その一連の動きで二体目を仕留め、一度構え直して二体やられて動けなくなっている三体目を抜刀からの袈裟懸けの一撃で倒します。
「こっちは終わった!折角だから、こっちに来られる?」
「いいぞ。仕掛けをぶち込むからトドメは任せたっ!」
折角だからと仕掛けという言葉で何か面白い事をしそうなことは分かるのですが、何をするのかとワクワクしていると、どうやら自分がかなり前のめりに動いていたみたいで。
大きなガサガサという音と一緒に見学場所から外に出てしまう事に。
そしてその音は自分が聞こえているという事は今戦っている三人もしっかりと聞こえている状態。
「あ」
「あら?」
二人が先に気がつくのですが、すぐにアウェクル亜種もこちらに気がつきます。
こういう時はどうするのが正しいのか分からないのですが、運がいいのか悪いのかアウェクル亜種はこっちに狙いを定めたみたいで大した距離は無いのですがこちらに向かってダッシュをして一気に向かってくることに。




