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 何事も無く密林近くのキャンプ地に到着。

 そしてカップルの二人が手慣れた様子でテントを張って、ベースキャンプをつくるのですがその作業は凄く前に自分もやっていたことを思い出す作業。ただ、久しぶり過ぎて微妙に忘れている部分や足りない部分がありそうだったので、完全にはじめてと同じ感じに教えを乞う形で手伝いをさせて貰います。


「久しぶりだと、忘れている感じか?」

「ですね。丘の所はキャンプ無しでも休憩に使えているので助かるんですけど」

「他の場所だと風が強かったり、日差しが強かったり色々と問題も出て来るからこの作業だけは慣れているに越したことは無い感じだな」

「ですか」


 因みにこの作業の最中、撫子は何でも出来るわけですが自分がこれに関してはすべてやりたいというのもあって頭の上でバランスを取るだけ。ただ、バランスを取るだけの撫子の役割が実は一番大事でもあって、腰の負担などを考えてくれているみたいで、頭をあっちこっちに動かさずに撫子の体重移動で右に左にと動くので、ほとんど自分が撫子のロボットみたいな感じの動きに。

 それを見ていたカップルハンターの二人はほほえましいモノを見ている感じなのか、それとも少し可哀そうと思っているのか少しだけ判断に迷う所ですが、優しそうな目でこちらを確認している状態。


 そんな感じでベースキャンプ作りをぱぱっと済ませたら、早速中型モンスター討伐の見学開始……と、なりそうなものですが、すぐに討伐開始とはならないもので。


「とりあえず、いつもの薬草やキノコの採取からだな」

「あ、そっちからですか?」

「というよりは、この付近にいるという情報が出ているだけで人間と一緒であっちも移動するからどこか一カ所に留まる事は少ないわよ?ソレに情報って結構不確定だから一体と聞いて行ってみたら数体だったりすることや、逆に番いが居たり手を出すのは難しい場合もあるから、先に周りがどういう状態か確認も必要なわけよ」

「なるほど」


 頭の中のメモに今の情報をカキカキしながら、二人の後を付いて行くと海岸線からの洞窟がすぐに見えます。


「中型のモンスターだとこういう洞窟は大型から狙われにくいから奥まった場所とかに居る事もあるかもしれないが、どうやらここはハズレみたいだな」

「じゃあ、このまま洞窟を抜けて鬱蒼としている方にいきましょ」


 そのまま洞窟を抜けると、そこはかなり木々が多く丘の所とは違いかなり狭い感じですが、木と木の感覚はバラバラで一応それなりの大きさのモンスターでも動けそうな空間はちらほらと。


「ココにもいないとなると、もう一方の広場の方かしらね?」

「いや、別の洞窟の先にいる事もあるぞ?」

「どっちが当たりかしらねぇ?」


 二人はじゃんけんをはじめて何やら楽しそうですが、意外と見つからない時は見つからないみたいで、焦ることは無いと言われながらもさっきの洞窟から色々な採取ポイントを教えて貰えているので、薬草は結構多めに取れて来ていて、さらに今の場所だと今までに見た事のないぐらい大きく育ったキノコも発見。


「このキノコも食べるの?」


 すりすり


 大きめのキノコと言っても片手ぐらい……であればまあ普通の範囲内ですが、撫子が喜ぶように言ったのは自分の枕と同じ……いや、それ以上のカサを持つ大きなキノコ。


「えーっと、これってどうやって採取するんです?」

「普通のキノコと一緒で軸を落とせば大丈夫よ?たまにカサの部分にモンスターのおしっことか掛かっていることはあるけどどうしてもそういうのが気になるのであれば、この後川が流れている場所や最初のキャンプ地の近くの海とかで洗えば大丈夫よ?」


 言われるとおりにキノコを採取してみるのですが、かなりの重さがあって、このリュックにこれしか入らないようなことになりそうだったのですが、撫子的には汚れとかそういうのは気にならず、むしろ早く食べたかったみたいでガブリと噛みつくと、ちょうどキレイな歯型が残るような形になって、それを数回に分けてカサの部分をパクパクパクパクと。

 最後に真ん中をぱくりと食べたら、げぷぅと満足な顔。


「美味しかった?」


 すりすり


「とりあえず、動けない感じ?」


 ぺちぺち


 アレだけの大きさのキノコを食べても撫子的には動けるとの事ですが、無理させるつもりはもちろんないわけで。


「こっちの洞窟を次は見に行くが……この音は居たな」

「さてと、やっちゃいましょうか」


 意外とこのカップルハンターの二人、やる(殺す)気満々ですぐに背中に背負っていた大きな剣を女性の方が構えます。

 そして女性が構えると同じタイミングで男性の方も武器を準備するわけですが、男性の方は長い槍と重たそうな盾。


「私は大剣をつかってサポートと攻撃をするから、私の近くには戦っている時は近寄らないでね?」

「で、そのサポートのサポートと色々をするのが俺の役割だ。俺の後ろには基本的にモンスターが来ることは無いから俺より後ろに居れば問題は無いと思うが、出来るだけ離れてみていてくれると助かるな」

「分かりました。それでしたらこのまま見えるか見えないかの位置で見学でいいですかね?」

「それが一番だろうな」

「格好いいところ見せてあげるわ!」


 二人共かなり意気込んでいるのですが、まだ目標であるアウェクル亜種は見えていないのですが、何処にどんな感じで居るんでしょうか?





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