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 遂に、レベッカさんにロボットを見せる事が出来た訳ですがその話を門番をしてくれている二人にしたところ、自分達も見てみたいという話になり、次回や次々回に一緒に行くことに。

 そして、二人を順番に連れて行くことに成功したので、今度は四人と一匹 (撫子が単位に入っていないと怒ってきた為、しっかり換算することに)で色々とあのロボットを観察するにはどうしたらいいかの話し合いが始まる事に。

 そこには今まで自分と撫子が出来そうな事に無い結構壮大な案や一番シンプルで現実的だった縄梯子まで色々とあって。

 更に言えば、自分や撫子では無理ですが、多少傷をつけてもいいのであれば登ってみるという分かりやすく単純な案まであって、流石に落ちた時に危ないというのもあってそれはすぐに却下になったのですが、やはり梯子をかけるもしくは縄梯子を上から垂らすのが一番良さそうという結論に。


 そんな会話がありつつも、毎日の日課は変わらず。

 カップルハンターに教わった実を投げて野生の動物を誘導するのは本当に安全で、かなり重宝する技術だったので一応二人に確認をとってから、許可が出たのでこっちの三人にも伝える事が出来、そんな技術があるとは知らなかったと三人がカップルハンター達をとさらに仲良くなるのに時間はかからず。

 そしてカップルのハンターさん達、ギルドの人達、更にそこから村の人達と少しずつ交友というのも増えるもので、貯蓄的な部分は借金返済でないままですが少しずつ日々の生活に余裕も出て来て。


 少しだけ多く取れた日には夕食の後にお酒を一杯だけ頂ける事になり、凄く久しぶりに飲んだお酒は美味しく感じる事が出来たのですが、久しぶりに飲むというのもあって酔いが回るのも早かったりして、自分自身は楽しめたのですが周りからすると無理矢理飲ませて申し訳なかったと言われる形に。

 そうじゃなかったとしっかり伝えたので、またお酒に誘ってもらえることになって嬉しい限りですが、その為にも少しは貯蓄が出来ると嬉しい訳ですが、そこの辺りはどうなのかという話をレベッカさんにしてみると、あっけらかんとした態度で「大丈夫」と一言返って来るだけ。


「えーっと、何が大丈夫なのです?」

「おじさんの借金返済と貯蓄は別よ?」

「え?あれ?そうなの?」

「当たり前じゃない?え、もしかして全部ひっくるめて取っていると思われていたの?」

「いや、それは無いと思っていましたけど、借金返済が優先じゃないですか?」

「そりゃぁ、貸したお金は返して欲しいけど、自由時間も何もなかったら息抜きも何もできないし、仕事詰めだけだと息も詰まっちゃうでしょ?流石にちょっと休憩とか……多少のサボタージュなんかは範囲内じゃない?というか、ちゃんと自分のカードの残高見ていないの?もしかして?」


 ギクッとした顔をするわけですが、そんな顔をしなくても今の会話で何もその辺りの事はしていないことがすぐに分かるわけで。


「確かに薬草は確認しているけど、毎回毎回量が少しずつ増えているけど、しっかりと休憩は取っているでしょ?」

「そりゃあ休憩はしっかりと頂いてますよ?」

「帰ってきたら、私達やカップルさんとお話しているよね?」

「それもしていますよ?」

「休日は……私が遺跡探索をお願いしていて……」

「ええ。ロボットを早く動かしたいですね」

「……おじさん、休日は?」

「借金返済にそんな暇はないでしょう?」

「いやいやいやいや?」

「まあ、一応言わせてもらうと正直この生活はかなり快適ですよ?朝起きて、朝食を食べて昼までに歩いて採取に行き、夕方前に帰って来て夕飯を食べたらさっさと寝る。元々の自分の生活習慣からしてみれば、かなり天国というかキッチリしているわけですよ。まあ、このお腹は全然へこまないのでその辺りは自分もへこんじゃいますけどね?」


 地球に居た時と今の生活。どっちがいいかと言われるとどっちも良くて。正直、家の部屋の中から出ない生活というのは結構悪くないもので。守られている生活というのは快適でもあって。まあ、正直自分自身もこのまま先が無い、何も見通せる未来がない状態だったので、ある意味絶望に近いものが見えている状態ではあったのですが、引導を渡されるまではこのままでいいかなとも思えていて。

 そして、今の生活はそれとは真逆のキッチリと管理されえた生活。

 初めのうちは足が痛いとか疲れが取れないとか、色々とあった……と言いたいところですが、何かあった事と言えばあのぎっくり腰ぐらいで、血豆ができるようなことも無ければ、足が痛いなんてことも無く、意外と自分がこっちの生活に順応していることに逆に驚きを隠せないぐらい。


「腰をやっちゃった時に休んでいたぐらい?」

「ですね。まあ、あの時の分ぐらいはもう返せていると思うんですけどね」

「あー、おもっていた以上に借金が減らないのはどちらかというと、戦っていないからの方なのよね?」

「戦っていないから?」

「ええ。確かに薬草採取とかきのこ採取とか本来の回復薬を作るための材料採取って言うのは大事な事ではあるんだけど、それこそ子供でも出来ちゃうから金額が安いの。でも、命があって初めてお金も大事になるわけだから、無理や無茶はしない方がいいと思っていたけど、休日が全くないというのも結構無茶よね?」


 こうやって過ごしてみるとそこまで無茶ではないのですが、いつもとは少し違う感じに話が進んでいるような?

 というか、これって戦う流れになっているような気がするのですが……気のせいですかね?




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