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 猪一体分、いつもより報酬が多くなるわけですが正直言うとそこまでの金額になることは無く、むしろ警戒されたり解体作業を手伝わされたりいつも以上に疲れたり大変だったりするような感じ。


「撫子ちゃんの倒し方も素晴らしく上手かったけど、血抜きが出来ていなかったから思っている以上に美味しいお肉はないのよね。まあ、距離や時間を考えるとアレでもかなりいい方だとは思うんだけどね?」


 そんな話を聞きながら、夕飯を食べながらいつもの三人と今日あった話をすることになるわけですが、珍しく今日は撫子も一緒に降りてきたので実際には人間四人にヘビ一匹といった感じ。


「武器がないおっさんがあの大きさの猪を仕留められるとは思わなかったけど、よくやったなぁ」

「というよりは、その子本当にいい子だな?」

「やる女ってやっぱり違うわぁ」


 という感じに三人がべた褒めするのですが、撫子は撫子でそれを理解しているみたいでいつも以上にルンルンな感じで自分によくやるようなすりすりを三人の手にもやってあげて、その感触はとってもいいのですが、三人もその感触に喜んでいるみたいで、いつもよりも三人のお酒は進んでいる感じに。


「ただ、さっきの話は謎石と同じぐらい謎だったな」

「ああ。それは俺も思ったぞ」

「遺跡探索でも私には見えない何かとかがあるみたいだから、もしかしたら少しだけ特別なのかもしれないわね」


 三人がこっちを見ながら話しているのですが、いきなり自分の話に変わっているとは思っていなかったと、撫子が三人にすりすりするのが終わって自分の元に戻って来てから首回りですりすりといつもよりも面白い動きだったのもあって、三人の会話に混ざっていなかったのですが、その話は夕食が始まった時に三人にした話。


「いっつも居ただろう?猪もヘビも、豚も鶏も、それに昆虫も。やっとというか絡まれて倒すに至った訳か?」

「今までいませんでしたよね?」

「……どういうことだ?」


 と、話が嚙み合わないので今まで自分が丘に行っていた時に見えていたもの、そしてどういう感じで採取をしていたかを話したのですが、そんなわけがあるわけないだろうと一蹴。

 まあ、普通に考えてそこら辺の雑木林……って都会じゃあないかもしれませんが、ある程度の場所の裏山などにいけば虫や動物ぐらいいてもおかしくないわけで。

 さらに言えば薬草やキノコは毎日生え変わっているのに、それを促す栄養素になりそうなものも何もないというのはおかしいわけで。


「じゃあなんだ、今まで安心安全で何にも会わずにずっと採取してたのか?」

「ですね。あー、何回か謎石の奥に行ってそれなりの大型モンスターとは会いましたけど」

「アレはまた別だ。そもそもああいうのを狩る為の武器や防具だが、持てそうにないもんな?」

「無理ですね。持ち上げるのが精いっぱいなので、それをもって振り回したり、動いたりって言うのは」

「大丈夫だ。期待はしていないから」


 そう言いながらも、レベッカさんがこっちに寄ってくると、首と頭の辺りにいた撫子をひょいっと掴み、自分のひざ元へ。


「おじさんが何もできなくても、撫子ちゃんができるもんねー?」


 すりすりと肯定の動きを撫子がレベッカさんにしていて二人は本当に仲がいい感じ。


「まあ、謎石もそうだしそんな状況だったら武器もいらないって言っていたのも頷けるが、今回から色々と見えるようになったというか、出て来たんだったら備えが必要なんじゃないのか?」

「それは少しだけ思ったんですけど、備え……正直言っていりますかね?」

「まあ、おっさんが武器というかナイフの一つぐらいは持った方がいい気はするが、それが上手く使えるかといわれりゃぁ微妙だし、その子が色々ときっちりやってくれて、さらに言えばアフターフォローまでしてくれるからな?」

「そうそう。あの大きなヘビさんはどうしたの?」

「多分丘に帰ったんだと思います。だよね?」


 撫子に確認するように聞くと、すりすりという行動をレベッカさんにしたので間違いはないハズで。


「対価は道中のネズミか何かだっけ?」

「それでいいならこの村のネズミ除けで飼ってもいいぐらいだが……そこまでこの村はネズミも出ないんだよな」

「因みに通常、猪や豚を狩った場合は?」

「そりゃあ荷車に乗せて持ち帰りだな。ついでに言うと肉の状態をよくしたいから途中で少し道を外れて水場があるからそこで解体をすることもあるぞ?」

「そう言うのもあって、今回の肉の質が下がったって判断なわけですね?」

「だな。というか、そうかキャンプ地に置いてあった荷車もあの時に壊れてみていなかったわけか」

「あー、色々と置いてあったことは覚えていますが、そういうのもあったんですね?」

「だからベースキャンプの再建は時間とお金がかかるわけなんだよ」


 自分の借金が思っている以上にこの村に直結しているような気はしたのですが、その割に自分以外は丘に行くイメージが無いのですが、その辺りどうなっているの?という目で見た事が分かったみたいで、すぐに答えが返って来ることに。


「別に丘以外の場所もあるからね?」

「そっちに自分が行くことは?」

「行ってもいいけど、ちらっと見たような大型モンスターとか中型のモンスターが出て来るから……流石にね?」


 暗に行ったら死ぬよ?といわれているみたいだったので、今まで通り出来るだけ安全な丘に薬草とキノコを採りに今後も行くとしましょうか。






借金返済が終わるかと思ったのですが、猪の価格はそこまで高くは無かったみたいです。

あれれ?おかしいな?(笑)

作者的にそろそろ借金返済したいんですが……


現実的な流れには逆らえない模様です(笑)

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