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 ロボットの観察を週末にして、それ以外の毎日は丘へ薬草とキノコを採る形に毎日の生活が少しだけ変わっていくのですが、大した変化という程の大きな変化はもちろんなく。

 二日も過ぎればいつもの感じになっていく毎日に少しだけ緊張感なども減って来るのですが、その中でも少しだけ変化というか違いが大いに感じられる日があって。

 その日もいつも通りに起きてから、レベッカさんの所に行っていつもの依頼を受けて丘へ出発。

 未だに丘であの訳の分からない大きさのモンスターと猪とヘビ以外見たことが無かったのですが、その日はまたも謎石が動いていて。

 それだけで何かしらのイベントがある事は察したのですが、今までと違うのは謎石の先に行く時に心強い味方である撫子がいるかどうか。今までは武器一つ持っていなかった自分としては、コレ以上なく安全というか安心な状態で石の先へ行くことができるので違った意味で緊張感はない感じ。


「この先はね、いつも以上にキノコや薬草があるから今日はかなり稼ぎが良くなるよ」


 返事の声こそ撫子は無いのですが、動き等で返事はしてくれるので喜んだ反応が返ってくるのですが、今迄は毎回いい感じにキノコも薬草もあったのですが、今回はあまり見つからず、その代わり奥の奥の方まで謎石は無く、今歩いている場所はもはや丘ではなく森の状態で。


「コレだけ木も生えているのに、なんで薬草もキノコもないんだ?」


 前回や前々回はキノコや薬草があったはずの場所も見たのですが、一つ二つ程度しか見つからず、コレだとわざわざ来た意味がないぐらいにしか稼げていない状態で、撫子としては微妙な稼ぎと見つかるハズと言っていたキノコもまだ二つ程度しか見つかっていないので、期待外れという感じ。


「もう少しあるはずだったんだけどねぇ」


 自然物なので自分の都合でココに生やすとか、こっちに群生させようとか、都合のいいように出来るはずもなく、いつもは行かない奥の方まで来たことで流石にちょっと疲れてしまってキャンプ地ではないのですが少しだけ休むことに。


「まあ、撫子もいるから大丈夫だよね?」


 すりすりと撫子も返事をしてくれるので安心という事でキノコをあげながら自分は水を飲む形で休憩を取るのですが、そこに不思議な敵……と呼んでいいのか分からないような不思議なモノが。


「アレ、なんだろう?」


 休憩をしている所に飛んできたというのが正しいのでしょうか?ふわりと浮いているような良く分からない薄い光の玉がふわふわとこちらの方へ向かってきているようにも見えます。

 ただ、ふわふわと浮いている物体なのでそこまで危険な事はない様な気がしていたので、そのまま奇麗に飛んでいるソレを目で追いかける事にしたのですが、ぼーっとしていた自分も悪いのかもしれませんが、次の瞬間に起こったことは撫子がいきなりその薄い光に向かって尻尾を器用に使ってジャンプ。

 そして、そのまま口を大きく開くとぱくんっとその薄い光を多分食べます。


「食べた?え、え?食べた?」


 びよーんと言う擬音が似合うぐらいの飛び方をした撫子が戻ってくると、少し遅れた返事をするようにすりすりとして来るので、多分本当に食べたのだと思うのですが、いきなりすぎる事だったので、食べて大丈夫なの?とか、そもそもあれは食べ物?とか、聞きたいことは色々とある状態なのですが、撫子的にはなにか?という感じみたいで、自分がどうしたらいいのか分からない状態になっていることも分かっているみたいで、すりすりと休憩を続けるように促してくるので、そのままに休憩を自分はとるのですが、休んでいると飛んでくる薄い光を撫子はどうやら食べるみたいで、また少し休んでいる時に飛んできた薄い光に向かって撫子が飛びます。


「まあ、考えてみれば撫子はヘビだけどキノコを食べるし、他のものは食べないけど、薄い光ぐらい食べても逆を言えばおかしくない?のかな?」


 若干自分の頭が混乱している気はしたのですが、動物類を飼った事もない自分には何にもその辺り分からないわけで、逆に言えばそういうものだと思うしか方法もない状態。


「よく分からないけど、美味しいとか美味しくないじゃなくて、今後もこの薄い光はたべるの?」


 すりすり


「食べ物、なんだよね?」


 すりすり


 という凄く短いやり取りをして、必要かどうかは撫子に判断してもらう事にして、とりあえず今後はコレも食べる事になるみたいなのですが、キノコはまあ人間も食べる事があるので、食べてみたいようなそうでもないような気はするのですが、薄い光を食べたいかと言われると正直微妙。

 そして薄い光で思い出すのは、この場所も相まって虫の可能性を考えてしまいます。


「虫は食べたいとあんまり思わないけど、まあ味付けさえしちゃえばイナゴとか悪くないけど、好んでは食べたいと思わないからなぁ……」


 その言葉に驚いたのか撫子がペチペチと叩いてきます。


「何に対しての否定か分からないんだけど、とりあえず戻ろうか?」


 すりすりと、撫子がいつもの動きになったので収穫物としてなにか持ち帰るモノは増えていないのですが、ちょっとだけいつもより多い薬草と撫子の新しい食べ物である薄い光が追加されることになりました。








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