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 個人依頼は何事もなく終わり、いつも通りの毎日に戻る事になるわけですが喫緊の課題は扉を開ける力をつける事。

 人間、ある程度努力をすればそれに見合った力がつくものですが筋力を鍛えた記憶なんて自分には殆どなく、またそんな力がすぐにつくとも正直思えないのですが、借金返済の為にはその努力をしないといけないわけで。

 一応帰ってすぐに何故か腹筋も追加でやる事になって、おまけの腹筋は三回。そして腕立てを五回とやってみたものの、自分の体の重さの方がきつく腕もほとんど曲がった感じはないまま。

 それを見ていたレベッカさんは大爆笑で、門番の二人も少し笑うのですが、最終的には悲しそうなものを見る目に。

 そんな時間を過ごした後、部屋に戻れば一人時間。


「そのうち力がつくとは思えないけど、その場合はどうするか……考えるか」


 力がないなら力がないなりに今できる事をやるしかないのですが、次回の個人依頼までに解決の手口が見つかるとも思えず、途方に暮れた感じに。


 なにも答えは見つからないのですが、何もしなくても時間は過ぎていくもので。


 すごーく昔の記憶な感じはあるのですが、旅行の次の日は仕事を出来るだけ有休をつかって休んでいた記憶があって、今回の個人依頼はまさに旅行の次の日の気分なのですが、借金がある今の自分は昔誰かに聞いた言葉通りで貧乏暇なし。翌日に休むなんて贅沢が出来るはずもなく。


 その為、起きたらいつも通りにいつもの依頼を受けて丘へキノコと薬草を取りに行くことに。


 腰が治ってから行ったときと合わせてこれで色々あってから二回目の丘なのですが、あんなことがあっても武器をやはり持てる感じはなく。一応腰に気を付けながら何種類かの武器を触らせて貰ったのですが、昨日の問題と一緒で全体的に武器は重く持つだけでもかなり筋力を鍛えることは出来る可能性があるのですが、歩いて一時間ぐらいの距離にあるこの丘に来るだけでヘトヘトになるような荷物をもって動くわけにもいかないので、いつも通りに非武装の状態で採取に。


 今回も生育状態のいい薬草とキノコは見つかったので、あまり奥の方まで行かないで済んだのですが、ベースキャンプが無いのでゆっくりと休むのが出来ず腰掛けながら水分補給をして、今日の分は取り終わっているのですが、ボーナス分を少しでも稼ぎたいので荷物の一部をキャンプ横に置いて向かう先はこの間はまた大きな岩があっては入れなかった色々あったあっちの方へ。


 前回の時に一応確認はしているので、今回も岩が無い事は分かっているのですがこの先で襲われた記憶に新しい場所は少しだけ怖い気持ちもあるのですが、怖さよりもお金の思考でずんずん進みます。


「やっぱり岩の先はいつもの場所より色々あるなぁ」


 納品を毎回しているので明らかにこっちに来ていることはバレていそうですが、こっち側のキノコは一回り大きく値段も高くなるのでボーナスにはもってこい。

 そして薬草も葉っぱが少し大きいので多分いいハズ。

 その辺りの知識もこれから少しずつ覚えていけばいいような気はするのですが、何となくこの辺りはゲームの記憶と似ている気がするのでかなり勘でも色々と見つけられます。


「おっ、こっちにもいいキノコ。もう少し取りたいけど、帰りの事も考えるとこんなものか……な?」


 二度目の採取が終わって、後はキャンプ地に置いてある荷物をもって村に帰ればいいのですが、岩の先は毎回イベントがあるみたいで。


 今までは静かなものだったのですが、茂みがカサカサと動きその奥に何かが居る事を示すのですが、正直前回同様に何かしらのモンスターが出てきたら完全にまずいわけで。

 息をひそめて後ろに後ろにと焦らずに下がって逃げる姿勢で動くのですが、茂みのカサカサは容赦なく動き、最終的にはあまり距離が離れていない状態ですが茂みから出てきたのはヘビのような奴。


 武器は勿論なく、リュックには大量の薬草とキノコ。

 ヘビがどう思うかは正直分からないのですがもしかすると自分は今餌に見えていてもおかしくない状態?で、ぱっと見ても全長はかなりのもので、流石に自分は無理だろうけど、猫ぐらいの大きさならば簡単に丸呑みしそうな結構な大きさのヘビがチロチロと舌を出しながらこちらを見てきます。


「熊は確か背中を見せて走ったら獲物が逃げたと思って逃げるものを追いかける習性があったと思うけど、ヘビはどうだったっけ……」


 何とか必死に思い出そうとしてみるのですが、ヘビに出会ったらなんてあまり調べた事も無いので良さそうな答えが浮かんでくれるはずもなく。

 とりあえず後ろ向きにそのまま出来るだけ距離を取って、出来るだけ背中は見せないようにすればいいだろうと結論づけてヘビからの逃走を始める事に。


「追いかけて来てくれるなよ」


 そう願いを込めて一応言葉にしてみますが、その願いがかなうかどうかなど分からず、出来るだけ視線を外さないように注意しながら距離を取ってとりあえずこの場から逃げたいのですが、なぜかまた別の茂みがガサガサと。


「岩の先に来るとイベントが多い事はもうわかったけど、位置的に挟まれた感じになるのは……流石にまずいなぁ」


 自分が逃げたい先にはヘビが居て、下がっている後ろの方の茂みがガサガサ。

 結構絶体絶命な感じなのですが、どうしましょうかね?



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