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「あ、でも一応報告ぐらいはしておいた方がいいハズです」

「報告?」

「ええ。今日も個人依頼をギルドから受けている形になっているので、失踪してしまうと探さないといけなくなるので、面倒な事になります」

「って事は、嫌とか言っていられなくて追いかけられるって事?」

「まあ、簡単に言うとそう言う事ですね」

「それは、嫌だね?」

「でしょう?なので、一度村に帰って村を出る選択をとるのが一番かと」

「え?そんな事も出来るの?」

「ええ。一応、そういう選択肢をあなた自身が選ばなかっただけで案の一つとしてはありましたから」

「へー。流石俺?いや、自分の事だけどその辺りはよく分からないかな?」


 コクピットの中で今後の話を三人でしていくのですが、大体の方向性は決まりそうで。


「あ、そういえばこのロボット俺が動かしたって言っていたけど、アレってどういう事?」

「あー、それはステータスを見ればすぐに分かりますよ」

「ステータス?……ああ、ステータス!」




 (名称未設定) 男 1/1

  体力   100

  魔力    2

  ――

  ――          



 自分的な感覚で言うとついさっき見たばっかりのハズのステータスですが、明らかに違う部分が一つあって。


「元々すっごく低い気はしていたんだけどさ、魔力が減りまくっているよね?」

「ええ。その通りです。あなたの魔力を使ってこのロボットは動いているのです!」

「俺の魔力でこんな大きなもの、それにかなりこのロボットのスパコンとか良さそうなモノ積んでいる気がするけど、それも動かしているの?」

「その通りです」

「……普通に考えておかしくない?」

「別におかしくないですよ?」

「魔力8程度でこんなに大きなものが動かせるんだったら、核エネルギーとかそういうほら、地球でもずっと問題だったエネルギー問題が簡単に解決できちゃうんじゃないの?」

「まあ、地球で言う所の未知の物質ですからね?」

「そりゃまたすごいね?」

「まあ、これも一応アナタが色々と……」

「俺が色々?」

「この話はおいおいですね。まあ、とにかくこのロボットはアナタの魔力で動いているわけです」

「ナルホドねぇ。って、コレ……凄いね?」

「あ?分かります?」

「分かります?っていうか、現在進行形で、勝手に動いているって言えばいいの?」

「え?え?何か勝手にサポートシステムが動かしているんです?」

「ヘビは黙っていればいいんです」

「いやいや、勝手にサポートシステムが動くとかおかしいでしょ?」


 と、聞き慣れた喧嘩がはじまるのですがサポートシステムの言う通りいきなり始まったのは色々な情報のインストールだったみたいで、座っている椅子から何かしらの情報を脳が受け取れるみたいで、知らない知識や知らない話、そして自分が今までどういう感じに生きて来たのかまでを本を読むような感じではなく走馬灯を見る感じのアニメーションで追体験。更にありがたい事にその追体験は脳内の端っこの方でしてくれているのでサポートシステムやヘビとも話が出来る状態。


「ほー。へー?ナルホド。魔法陣に……この樹って……?」

「何コッチをじーっと見ているんです?」

「いや、へ……撫子ってもしかして?」

「ほ、惚れちゃだめですよ?痛い思いをしますからね?」

「……ヘビに惚れる事はないかなぁ。種族的に?」

「わかりませんよ?猫や犬をこれでもかってぐらい可愛がる人は世の中にごまんと居ますからね?」

「その中でもヘビってかなり少数派じゃない?」

「目覚める可能性は、無い訳じゃないですか」

「まあ、そこまでは否定できないけど……」


 じーっと撫子を見てみると、もじもじとしている感じがあって多少照れているようにも見えます。

 そして自分が今までどういう感じで居たのかを追体験もしているので、中々良好な関係を築けていた事も理解できます。


「えーっと、助けられたんだ?」

「そうなりますね。まあ、その後はずっと私が助けてあげていた形になりますけどね?」

「あー、うん。その点はありがとう?」

「ええ。どういたしまして」


 何となく色々な知識が流れてくると、撫子をヘビとは呼べない事も理解できて自分がここまで無事に生きてこられたのはこの撫子のお陰であるというのもしっかりと理解できます。

 そして、このロボットと出会いサポートシステムや撫子のお陰があって今現在に至るというところまでの追体験も終わる事に。


「なるほど。これは村に戻って挨拶をしないって言うのは無しって言うのも理解できたわ」

「ですよね?で、どうしましょう?」

「アウェクルに乗って帰るのがいいのかな?」

「それが一番面倒ないかと思いますよ?」

「いきなり気が変わった……でも大丈夫かな?」

「それも問題ないと思います。まあ、生きていますが殺されたわけですからね」

「あー。そういえば殺してきたミシェルは?」

「この遺跡の中を彷徨っていますよ。まあ、生かして返すつもりはないですけど」

「ナルホド。因みにさ、サポートシステムはいろいろできるんだよね?」

「出来ますよ?」

「だったらさ……」


 ちょっと思いついたことがあるのですが、出来るか確認してみましょう。




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