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「そういえばおじさんは中々にゴウタンだね?」
「ゴウタン?」
一瞬、なにかのキャラクター?とも思ったのですがすぐに違う気もして。
「あれ?言わない?豪胆って」
「いや、聞かないことは無いけど……何かそんな態度だったかなと、思って」
「さっき、カードを出してって言ってそのまま渡させても何も言わなかったからさー」
「あー、そういうモノなんだろうと思っただけだが?」
「まあ、結論から言うとそうなんだけど、お金の事ってきちっとしないといけないじゃない?で、なにも疑問に思わないのは中々豪胆だよねーって話なんだけど?」
言われてみると、なかなか自分も豪快な人間になった気がしますが、少しだけやはり自分の中に違和感はあるモノの、それをどうやって表現したらいいのかもわかりませんし、自分の事を自分で百パーセント理解できているかと言われるとそんな人間は殆ど世の中に居ないような気もするもので、なんというか少しだけもやもやとすることになるのですが、
「一応職員さんとして説明するんだけど、この村の周りにも獣は居るし、さらに言えば大型の獣や未知の生物もいないとは言えないような場所なのです。そして、一応ここも王国の端っこ。国としては王国の一部なので、そこの貨幣を使う事は出来るんだけど……、まあ正直に言って信用があまりないのよー。知っているかもしれないけど」
「王国の信用、無いの?」
「無いのー。まあ、よく聞く話と一緒だけどね。なんと素晴らしい今の王様は噂の三代目。初代が築き、二代目が頑張って耐えていたけど……三代目。って、経営と王国の在り方が普通は違うと思うかもしれないけど、結構内部はグズグズで腐っちゃっていたからねぇ?」
レベッカさんはどうやらその内部に居たような感じにも聞こえるのですが、にゃはっと笑うと、
「一応国が発行しているものが通貨でしょ?でも、信用が無いとやっぱりみんな敬遠するわけさ。で、じゃあ他に何かないのって人が思うところにちょうど目を付けたのがハンターギルドの物品交換システム。そしてハンター達が使う専用のカードマネーなわけさー。人によっては金貨とか銀貨とかそういうのがあるなら欲しい、現物がいいっていう人もいるのに、何もその辺り言わずにカードだしてっていう通りにカードを出して入金させてくれたから、うわっ、ウチの国ここまで信用無いんだーって……話のつもりだったんだけど、信用がない事をその顔は知らない感じ?」
ちょっと長めのトークでしたが、事情を知らないでただ頷いただけとは言えないような空気があったので、どうしようか少し悩みそうになったのですが今の話を聞いている限り貨幣価値はどうやら信用という部分に置いて微妙な感じがあるみたいなので、
「今の話を聞く限り、カードマネーで十分だと判断したので今後もカードに入金でいいですかね?というか、このカードがお金の代わりをしてくれるって事は、もしかして買い物とか、いろいろな事もこれ一枚で出来たりしますか?」
「モチのロンロン!大三元!」
「役満を振り込んだつもりは無いんですけどね……」
「おっ?牌遊びが出来るなら、カモにしちゃうよー?」
「カモにされる程お金もないんですけどね?」
「言うようになったねーお・じ・さ・ん?」
こっちにも地球と一緒のマージャンがまるきり一緒とは限らないまでもある事は分かったのですが、まだその現物を見ていない以上同じものと早急に決めつけるのは良くないので、
「少し余裕が出来たら教えてください」
「ハンターを頑張ればすぐよ、すぐ!」
あまり金額を気にしていない状態で今日は入金してもらったので、改めてカードについて聞くと、レベッカさんに本当に何にも知らないけど、大丈夫?と言われましたが、何かを少し考えるそぶりがあった後、仕方ないわねと言われて簡単な説明をしてくれる事に。
カードの説明は作った時に聞いていた通りで分かりやすく、自分で持ち歩く事となくすと大変だけど、本人確認が出来れば再発行可能という事。
カードには特殊な魔法が使われているから軽い気持ちでカードをいじくると大変なことになるから、基本的には変な事はしない方がいいという事。
さっきの話の通りカードにお金の機能も持たせることが出来る為、当たり前に感じますがカードの貸し借りや人のカードを使う事は出来ないという事。
上記の三つ以外にもこまごまとしたことは一応あるらしいのですが、あまり気にし過ぎても意味が無いと言われながら頑張ってと雑に突き放されて、お夕飯を出してもらったら後は食事をすることになって、今日も思っているよりもサクサクと一日が終わる事に。
話の内容としては一応ランクがあり、そのランクによって受けられる依頼が増えたりするという事も聞けたのですが、当面の間は薬草やキノコを採る事に決めているのであまりその辺りの話に食指は動かず。そして、このカードは身分証明書の代わりになるような大事な話もされたのですが、普通に考えて当たり前だと思えるような話しかなくて。
「まぁとりあえず無茶しない範囲で頑張るよ」
「うんうん、それが一番だね」
自分の中でとりあえず一番大事なものを考えてみると当たり前ですが命が大事なわけで。
命大事に行きましょう。
明日から少し量が減ると思われます




