ペットの世話(代理)
パプリクアでのリゾート旅行兼魔物騒動から一週間が経過した。
思えば色々大変でまだ体の疲れが取れてないように思えるが、ここで弱音を吐いてちゃだめだよな・・・。
生活をする為には仕事が何より大事だ!
そう思って今日も俺達眠れる女神は組合へ仕事を受けに行った。
***
組合内の掲示板を見てみたが、ほとんどが初級の仕事ばかりだった。
ユラはあまり乗り気ではないが、生活の為には仕方ないと思い初級の仕事をやる事にした。
その仕事というのはなんと、『一日だけのペット=動物の世話』だった。
「ちょっとライア!ペットの世話ってどういう事!?」
「まあ良いじゃないか!可愛い動物と触れ合えると思えば!アニマルセラピー的な?」
「アニマル…。」
ユラは渋々この仕事を受けるのを承諾してくれた。
改めて、俺達眠れる女神はそのペットの世話という仕事に励むのだった。
***
そして、仕事当日。
依頼主の家へとやってきた俺達。
来て早々俺達は驚きを隠せていなかった。
なんせ依頼主の宅はとんでもないほどの豪邸だった…。
「あなた達が依頼を申し出を?若いのに偉いねえ…」
出迎えてくれたのは50代前半くらいの婦人だった。
煌びやかで頬に皺はあるものの、若々しく見えた…。
そうとうな"金持ちマダム"って所だな。
「ごめんなさいね!こんな依頼引き受けさせちゃって…今日は大事な仕事があって家を開けなきゃならなくて…」
「いえいえ、それが我々の役目=仕事なので!」
とりあえず、笑顔を忘れずに振る舞って好印象を与えた!
「それで、例のペットというのは?」
「ああ、この子達よ!」
「え?この子…達?」(今『この子達』って言ったか?)
って事は一匹じゃないって事か?
***
婦人のペットを見た俺達は驚愕した。
なんと、婦人のペットは50匹の犬だった…。
いや、多すぎだろ!
"1〇1匹わ〇ちゃん"かよ!?
いや"50匹"も相当な数だけど…!?
「あはは、可愛いです!」
「こらこら!舐めるな!」
「すご~い!ふわふわする~!」
「・・・・」
とは思ったもののユラ、ミミカ、モルフィは喜んでいた…。
やっぱりこの依頼、受けて正解だったかもな!
「それでば、お願いして良いかしら?私、そろそろ出なきゃいけないから…」
「はい!お任せください!」
婦人は仕事の都合で豪邸を出た。
よし!ここからは、俺達眠れる女神の腕の見せ所だ!
例えペットの世話でもやってやるさ!
とは思ったものの…
***
ーー2時間後。
「ちょっと!おしっこひっかけないでよ!」
「あわわわ、どこ行ってしまったのですか~!」
「やめろ!餌ならさっきあげただろ!」
(さすがに、50匹は荷が重すぎたか…)
ものの2時間で、この仕事を引き受けた事を俺は後悔したのだった…。
「婦人!!早く戻って来てくれええええええええええええ!!」
俺の悲痛な叫びは豪邸の外まで響き渡っていた。
そんな俺を見て、邸内の使用人達もドン引きしていたのは、気づいておらず…。




