深淵の業火(ガラクティア・ヴォル)
ーー深淵の業火。
それは、この国にて、国家が最も危険だと認識している・・・犯罪組織!
強盗や依頼による殺人・・・。
なんでもやるが、その手口はとてつもなく残虐で、目的の為なら罪のない人間の命も奪うと言う・・・。
「お前が、その・・・深淵の業火の一員だっていうのか!?」
「そうだよ~!リーダーがね!私に言ったの!『お前にこの仕事を任せる!』って!」
清々しい笑顔でコロロは言った。
なんでそんな陽気なんだよ・・・。
やっている事は犯罪・・・悪い事だぞ!!
「あはは!でね!私のこの糸でね!魔物を操ってね、この建物を壊す事にしたんだ!」
「壊す?なんで!?」
「何でって・・・うちの組織ね、お金が必要なの!だから!」
「そんな理由でか・・・」
「え?」
「そんな理由で、関係ない人たちを巻き込んで・・・こんな事したのかよ!!!」
俺の怒りが限界を超えてしまった。
金を奪う為に、大勢の人に怖い想いをさせたこいつに対する怒りが込み上がって来ていた。
「あんた!そんな事の為にこんな酷い事したの!?」
「ん!?」
「ユラ・・・」
俺を追いかけて来たのか、ユラとキッカも駆けつけてきた。
どうやら俺とコロロの話・・・、聞いていたようだな・・・。
「いい加減にしなさいよ!あんたみたいな性根の腐ったやつは、殴って更生させるしかないわね!!!」
ユラがコロロ目掛けて拳を当てようとしていた・・・。
「え!?な、なに!?」
「なんだ!?」
コロロの手袋から出て来た糸がユラを縛り上げた。
「これは、私専用の武器『蜘蛛の手』!生き物を操る事が出来るんだけど・・・こうやって縛ったりも出来るんだ!すごいでしょ!」
なに自慢気に言ってやがるんだ!
だが、やばいぞ・・・。
ユラが捕まっちまって・・・。
人質にしてくる可能性も高いし・・・。
「ユラを放せええええええ!」
「おっと、放せって言われて放す訳無いでしょ!」
「うわっ!?」
今度はキッカも捕まった・・・。
万事休すか・・・。
「そこまでだ!」
「ん?きゃ!」
振り返ると、そこにはモルフィとミミカがいた。
モルフィの投げたナイフがギリギリでコロロの手に掠ってユラとキッカが解放された。
「あなた・・・なんてことを・・・」
「それはこっちが言いたいわよ!」
「よし、全員揃ったな!」
眠れる女神が全員揃った!
ユラとキッカも解放されたから、これで俺も本気で戦えるぞ!
「もう怖くねえ!俺達"眠れる女神"が全員揃ったからには、お前を倒す!」
まさに多勢に無勢!
相手はたくさんの魔物を操れるが・・・
俺達なら・・・。




