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金は人を変える

皆のとち狂っている表情が明らかにおかしい・・・。

生気が感じられない・・・。


(どうなってんだ?)


俺はこのカジノの周辺をモルフィ、ミミカと共に調査する事にした。


賭け(ゲーム)を楽しむ人に話を聞こうにも夢中になってまともに耳を貸してくれそうもない。


周囲には少人数だが、警備兵もいるしどうしたものか?


(ん?あれは?)


通気口らしきものを発見した。


(あそこからならもしかしたら・・・)


俺は早速モルフィとミミカに協力してもらい通気口に入って内部の捜査を始める事にした。

客は賭け(ゲーム)をしていて俺達に気付いていないし警備兵もなぜかこっちを向いていない。

こんな好機をそうそう逃してたまるか!


そうやって俺の盗賊(シーフ)のスキルを駆使して通気口を外し、入る事に成功した。


こんなしょうもない事で役立っているのが、なんか悲しい・・・。


とりあえず潜入には成功したし、城の謎を解いていくか!



***



まずは俺が先頭に立って、ミミカ、モルフィの順に潜入。


通気口だからかすげえ狭い・・・。

だが、警備兵の目を掻い潜るにはもうここしかねえからな・・・。

頑張って行くしかねえな・・・。


俺達3人は俺を筆頭にしてとにかく前へ進んだ。



しかし、行けど行けど埃まみれで咳が出そうだ・・・。


「ゴホッ・・・ゴホッ・・・。」


ミミカが既に咳き込んでいる。


「ミミカ。大丈夫か?」


「大丈夫!ミミカまだ頑張れる!」


健気でなによりだが、ダメだったら無理しないでくれよ・・・。


「ん?」


光が見えてきた。


光の方を覗くと、数人の城の関係者ら四季人間がいた。


何か話している?


「いや~バカな連中だよな・・・まさかこのカジノが人生最後の娯楽になるなんてよ・・・」


「確かに!ここにいる奴らも、俺のスキルで勝ち続けている幻を見せているだけの幸せ者ばかりだしな・・・」


人生最後の娯楽?

勝ち続けている幻?


まさかこいつらがこのカジノの元締めか?

だとしたら、こいつらが行方不明者多発の元凶か?

でもなんで?どうしてこんなことを?


「ん?そこにいるのは誰だ?」


「まずい!バレた!逃げるぞ!」


「追え!」


(くそ!バレちゃ元も子もねえ)


通気口を渡って俺達は最初に入った場所まで戻って何とか脱出に成功した。


とにかくここは危険だ!早く脱出しないと!


「ユラ!ククル!キッカ!逃げるぞ!って・・・」


こいつらどうした?

他の人たちみたいにとち狂い始めやがった!?


3人はまるで狂人のように荒れてやがる・・・。


金はここまで人を変えてしまうのかよ・・・。


一体どうしたらいいんだ?


「見つけたぞ!」


「げ!?」


「見つかった?」


「ミミカ達、絶体絶命・・・」


くそ・・・

ここまでなのか?

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