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アニュス・デイ

「なんとかオリンピックも行われるようね」

 マリアはホッとしている。

「うん、一時はどうなることかと思ったけど、プロミネンス患者も減少しつつあるからね」

 スポーツ大好きなメシヤも喜んでいる。


「ただ、海外からの観戦客は受け入れられないようだな」

 イエスもその点はがっかりだ。

「仕方ないですわよね。また第4波、第5波と増えてしまうのは避けたいですから」

 レマはいたって冷静だ。

「せっかくハイパーループが開通したのにネ!」

 エリは、もどかしがっている。



「そう考えると、あんたにハイパーループ・テスト走行のお達しが来たって言うのは謎よね」

 マリアは至極まっとうな疑問を発した。


(マリアさま、それには触れないで!)

 レマの表情が固まる。


「まあ、上の人達の意向は分からないけどさ。なにかひとつ問題があるからといって既に進めているプロジェクトを止める訳にもいかない事情はあるだろうし、並行してやってこうって意図なんだと思うよ」

メシヤはレマの気持ちを察した訳ではないが、うまく論点をそらした格好になった。


(メシヤさま、ナイスです!)


「平和の祭典って言うけド、日本各地で災害が起きているシ、東京オリンピックじゃなくてジャパンオリンピックにすればいいのにネ!」

 エリは思ったことをすぐ口にする。


「そうすると、会場は全国各地に広がる訳か」

 名案だな、とイエスは思った。


「サッカーのワールドカップもそうしてる訳だし、グッドアイデアだね、エリ!」

 メシヤも賛成のようだ。


「エリちゃん、冴えてる!」

 マリアも同意した。


(お姉様、さすがですわ・・・。ごく自然にメシヤさまを誘導している・・・)



  世の罪を除きたまう神の子羊

  われらを憐れみたまえ

  世の罪を除きたまう神の子羊

  われらに平安を与えたまえ




そして、正義と平和は口づけする






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