表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/183

金と銀

 部活動を終え、主戦場フィールドをキッチンへ移すメシヤ。


「カツ丼頼む」

 早退したイエスが再び、めし屋フジワラで合流した。


「あいよ! とんかつは豚の晴れ舞台や!」

 豚の一番うまい食べ方は揚げることだとメシヤは常々思っている。


「エリとレマも食べるかい?」

 メシヤが自分の得意料理を勧めると


「ロー!(駄目!) 豚肉はイスラエルでは禁忌なんだヨ!」

 エリが怒ったような表情で拒絶した。


「あー、エリもレマもユダヤ人だもんなあ。豚がタブーって訳か」


「!」

 メシヤの発言でエリのネタ帳にまたひとつ項目が追加された。


 マナに揚げておいてもらったとんかつを手にし、メシヤが親子鍋を火にかけたその時、事件は起きた。


「メシヤさま、おズボンが・・・」

 レマが異変に気づいた。


「へ?」

 メシヤはズボンの両サイドにインサイドパンツホルスターを取り付け、つかを挿していた。左腰の柄が赤とピンクの光を放っていることに遅れて気づいた。

 柄は二本あるが、光っていたのは金の装飾をしたほうだった。


 メシヤが料理を中断し、金の柄を右手で持つと、光は消えてしまった。

「あれ~?」


 火は付けっぱなしで左手に持ち替えると、また柄の先が赤く灯り、光が強くなった。そして、弱火のときは小さく、中火・強火と火の勢いを強くするにつれ、光が大きくなった。強火でちょっとした脇差くらいのネオン光のような炎のような複雑な形の剣になった。


「そういうことかあ!」

 メシヤは何かを思いついたようで、もう一方の銀色の装飾の柄を右手に持った。


「たぶん、こっちだ」

 それからシンクに移動して、グースネックから水を出すと、銀の柄が青と水色の直線的な光を放った。これも金色の柄と同じく、水の勢いに呼応して光が変化するようだ。確認のため銀の柄を左手に持ち替えると、メシヤの思惑通り蒼い光は消えてしまった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ