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Holy Wars

「だめだな」

「う~ん」

「他にどんな手があるのでしょうね」

 レマがそうつぶやいたあと、虚空に不穏な気配を感じた。見上げると、三重の上空に似つかわしくないものが浮かんでいた。


「そんな・・・」

「嘘でショ・・・」

 レマとエリが愕然とした。

「「マリーン・ワン!」」

 ホバリングした大統領専用ヘリから、その主が顔を出した。

「「ボウスハイト・ロックフォーゲル!」」


「ラスボス登場するの早くない?」

 メシヤはそれほどにも驚かなかった。むしろ、この状況を楽しんでいるようであった。

「私はラスボスではないよ。・・・多分な」

「大統領閣下のお目当てはやはりこれですか?」

「まあ、それも目的ではあるのだが」

 そこまで言うと、ボウスハイトはヘリから降りた。

ボウスハイトとメシヤの邂逅は、饒舌に進んだ。


「私の目当ては君だよ、メシヤくん」

 女性陣一同は頬を赤らめた。

「僕はノーマルですよ、ロックフォーゲル大統領。てか、どうして僕の名前を?」

「知らないものはないさ。失礼だが、君は自分という人間のことをもっとよく知ったほうが

 いい。裏の世界で、君は有名人だよ」

「まったくの無名だと思いますけど」

「私はその聖剣の力に興味を持っている。そして、そのエネルギーを最大限引き出せるのは

君しかいない」


「いちどお手合わせ願いたいものだな」

「断ると言ったら?」

「この石を破壊しよう」

「交渉決裂ですね」

 話はきな臭くなってきたが、どうやら対決は避けられないようだ。



「いざ」

 ボウスハイトが間合いを詰めようと一歩踏み出した。

「気が進まないけど仕方ないですね」

 メシヤは一歩引き下がった。

 次の瞬間ボウスハイトが一気に距離をゼロにした。


「速い!」

 メシヤはとっさに抜いた臥龍剣で、ボウスハイトの左拳をブロックした。すかさず右拳が飛んでくる。そのオフェンスには左手で抜いた鳳雛剣でかろうじて難を逃れた。


 ボウスハイトはテコンダーのように華麗な足技も使ってくる、メシヤは防戦一方だ。

「脚の二、三本ももってかれそうだな」

「どうした、この程度か? メシヤくん」

(臥龍剣と鳳雛剣でガードしているだけとはいえ、多少のダメージは受けているはずなのに・・・!)





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