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ゆく河の流れは絶えずして

「ウェイトトレーニングでもしてるノ?」

 エリは素朴な疑問を口にした。


「いや、僕はウエイトはやらないよ。断然自重トレーニング派だね」

「でモ、それだけでそんな体になれル?」


「ウチの庭に鉄棒とか公園にあるような遊具があってさ。イエスんとこの工務店で工事してもらったんだけど、これで鍛えるとすごく効くんだよ」

 メシヤのトレーニング法はいわゆるキャリステニクスと呼ばれる自重トレーニングだ。ウエイトリフターのような大きな体ではないが、凹凸があり、かつナチュラルな筋肉だ。


「イエスはバリバリ、ジムトレーニング派だけどね」


 メシヤは全身を川に浸し、くるくる横回転した。

洗礼バプテスマだネ」

「おっ、ホントだ。アーメン。なんてね」

「ふふッ」


 メシヤは左腰に差している臥龍剣が反応しないのを確認してから、右手でそっと抜いた。たちまち美しい水龍が銀の柄から立ち昇る。

「おオ~」

 エリが口を丸くして拍手する。


 だが、柄は点滅している。どうやら、これ以上は水をチャージできないらしい。

 チャージ量をもっと多くするには、何か条件が必要のようだ。みそじ滝では勢いに任せて無我夢中だったが、あの時ほど巨大な水龍は出せなかった。まだ自由にコントロールできるには至っていない。

 左手で柄を持つと、水龍は消えてしまった。


「さっ、戻ろうか」





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