第二話 接触1
第二話 接触1
2025年1月3日
海上自衛隊横須賀基地に外交官達が来ていた。
「新年早々、よくわからないことになってますね、先輩。」
と、話すのは、外務省に入って1年目の小林である。
「まぁそういうな、小林。というかなんで、太平洋の向こう側に日本列島があるんだろな。」
こちらは外務省に入って5年目の新崎である。
「俺、海外に行くの初めてなんすよ。始めてがこんなことになるなんて。」
「まぁ気を抜け、なるようになるさ。早速乗艦するぞ。船酔いには気をつけろよ。まぁしないと思うがなw」
と言って、2人は海自の護衛艦いずもに乗り込むのであった。
−数時間後−
「早いっすねー先輩。もう横須賀あたりですよ。何もなさそうですけど。」
「確かに、というより国自体存在するのか怪しいけどな。」
「ちらほら町っていうか木造建の集落はあるらしいっすね。」
「そういえば、東京と思われる場所には城郭があるらしい。」
「まじっすか?江戸城ですかね?」
「わからんが、城郭があるなら国もあるかもしれないな。あとさ、俺たちって、横須賀から出港したな?」
「えぇそうですけど、なんかおかしいっすかね?」
「普通、横須賀から出港したら、あちら側にはまるまる太平洋に日本列島があるはずだから、あるのは日本海側だよな?」
「確かにそうっすね。つまり、どちらかの日本列島の位置が違う?」
「あぁ、そういうことだな。上も気づいてるだろう。」
−そう、日本列島は向きが変わっていたのだ。
一方、首相官邸でも気づき始めていた。
玉沢「一体、どっちの向きが違うんだ。もうこんがらがってきたぞ」
官房長官「ですが、我々の向きが違かったら、気候などに影響が見られるはずですが…異世界ですからねぇ…なんとも言えないですね。」
玉沢「そうだよなぁ…気象庁からもなんかないか?」
「はい。特段、気候の変動は見られませんし、転移以降、地震の活動が全くありません。不気味なくらいです。」
玉沢「うーん一体どうなってるんだ…この世界は。」
第二話です。基本的にここから数話は接触になると思います。ご意見ご感想お待ちしてます。