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#002

アズサ「私さ……この後、別の仕事があるんだけどさ」


ふみや「おお、いいじゃん。仕事あるって」


アズサ「あるのはいいんだけど、30分で移動しないと行けない……電車で超ギリギリ。そんでもってタクシーを用意して貰えない」


ふみや「俺、タクシー移動したことね~や」


アズサ「タクシー使えるような身分になりたいわ~」


???「あの……」


アズサ「どしたの、柿田さん?」


カキタ「マイク……入ってます」


アズサ「うぉおおおおい!」


ふみや「やっべ!」


アズサ「こんにちは~。桃川アズサで~す」


ふみや「こんにちは。水瀬ふみやです」


アズサ「テキトーラジオ! レッツゴー!」



 一旦CM~



アズサ「この手の『マイク入ってました』的なネタはさ、せめて六回目くらいの放送でやるべきネタよね?」


ふみや「初回じゃないだけマシだろ」


アズサ「もう、このネタ使えないからね! リスナーも二度目は通じないよ!」


ふみや「音尾さん絶対、今のワザとだよね?」


アズサ「音尾さんが無口なのは知っているけどさ、マイクを入れるときは声出してよ!」


おとお「…………」


アズサ「黙りだよ! 無口キャラをここで通さないでよ!」


おとお「…………ニヤ」


ふみや「今、ちょっと笑ったぞ!」


アズサ「音尾さん……年上だけど、今のはちょっとイラって来た」


ふみや「そんでもって井内さんも居ないし……」


アズサ「あの人が収録のトップだよね? 不在でいいの?」


カキタ「…………」


アズサ「柿田さん喋って! ここ一ヶ月間で井内さんに会っているの柿田さんだけだよ!」


カキタ「…………」


ふみや「首を横に振るなよ……」


アズサ「この小説、地の文が無いから表現に困る行動をしないでくれる? 年上に物申すのもアレだけど!」


ふみや「柿田さん……打ち合わせじゃ一番喋るのに……」


アズサ「酒が入ると尚更だよね……」


カキタ「…………」


アズサ「あの……スタッフが出しゃばり過ぎるのもどうかとは思うけど、この番組ってノリ的にスタッフがサラっと出てくるような番組なんじゃないの?」


カキタ「…………」


アズサ「返事ないし……」


おとお「…………フッ」


ふみや「音尾さん、また笑ったぞ!」



 再びCM~



アズサ「そうこうしている間にエンディングです」


ふみや「スタッフに対する愚痴しか言ってない気がする」


アズサ「こうなったら気が済むまで愚痴を……」


(音尾さんがマイクを切りました)

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