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Scene33 時空を旅する白亜の宇宙船

ギリシャ・アテネ・パルテノン神殿


誰もが一度は教科書で見聞きしたことがあるだろう

まごうことなき世界遺産

人類の遺産


古代ギリシャ文明の象徴

ギリシャ神話の女神アテーナ―の神殿


現代の今もアテネ市内から見渡せるアクロポリス(小高い丘)

そのアクロポリスの上にそびえる白亜の神殿


神殿を目指しアクロポリスを登る

賑やかな土産物屋が立ち並ぶ丘のふもとから

絵葉書などを売る行商の声もやがて遠くなる

オリーブだっただろうか

木々の緑道を歩きはじめ

ほどなく景色は白砂色の岩山へと変わる


現代から古代へと続く階段

何千年という間に

いったいどのくらいの人間がここを登ったのか


しばらく登ると視界が開ける

いにしへの領域

空の領域

神の領域

そこにそびえる


まさに


白亜の神殿

威風堂々たる姿

荘厳かつ優美なフォルム


人の数倍の高さはあるかと思われる柱

太さもひとりの人間でとても囲めるものではない

象牙色した大理石の柱

滑らかな曲線を描く柱

そんな石柱が整然と立ち並ぶ

何十もの柱が神殿の形を今に示す


仰ぎ見上げる柱の先の

青の空

白の雲


今は天空を指している柱だが

建設当時支えたものは

市民の理想

人類の叡智


古代からの歴史の中で破壊と再生を繰り返し

現在も修復中でとても完全な姿ではないのだが

それでもその美しさと迫力は

すんなりと此処が神様の住処であることを受け入れさせる


ここから望むアテネ市街

見渡す世界を

我がものにしたいと

ここを征服したいと

時の権力者は夢を見たのだろうか

そんな欲求のために血が流れたのだろうか

神殿ここが傷つけられたのだろうか


現代の眺めは一見平穏に見える

古代からのさまざまな想いは

歴史と共に丘に眠る





夜のとばりが降りるとされるライトアップ

眠る街と闇空の合間にうかぶアクロポリスと神殿

さながら美しい宇宙船

古代からの果てなく長い航海

見下ろしてきたアテネと世界

艦長である女神アテーナ―の目には

何が映っているのだろう

心をよぎるのは


喜びか


哀しみか


悠久のときを刻む白亜の船

穏やかな旅路であらんことを

艦下の世界が平和であらんことを

アテネが

世界が


どうか凪いでいてほしい

永久に(いつまでも)






【描写した場所】

 ギリシャ・アテネ・パルテノン神殿


 ※参考文献

 365日 世界一周 絶景の旅   いろは出版


☆イメージカラー:象牙色 (ぞうげいろ)

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