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スライムはギルドに向かう

 

 ギルドといえば街の要である。兵士は王や民を敵から守る役割を担うが、対照的にギルドで登録する冒険者は汚れ仕事を担当する役割だ。


 冒険者と聞くと、外で魔物と戦うだけが仕事と思われるかもしれない。だが、実際は建築、盗賊や荒くれものの掃討。商人の護衛など、街のあらゆる事にかかわっているのだ。


 そんなギルドだが、冒険者のレベルを明確にするべくランク分けをしている。初心者はFから始まり、ギルドが認めればEに昇格する。最高はSでだが、特別待遇でSSになる事もありうる。


 さて、スライムにそんな事が関係あるだろうか、いやない。悲しいかな、お嬢様の愛玩ペットに成り下がったこの俺は今日も昨日も人形代わりにもてあそばれているのだ。


「さぁて、今日は街にいきますわよっ!」


 金髪のカールされた髪の少女が元気よく言った。この少女名をジュリアという。愛情をもって育てられたようで、瞳に一点の曇りもない。巨乳の胸は、性欲がなくなった俺にとっては重いだけ。容貌は可愛い部類に入るのではなかろうか。


「ピーーーー!」


 本当は喋れる。だけど俺は馬鹿の一つ覚えのようにピーとしか鳴かないのだ。なぜなら、目立ちたくないのである。それに……ちょっとだけ居心地がいい。










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