夏の暑い日の過ごし方~水浴び。その1
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いつもと変わらない晴れ晴れとした午後の日。
日課の魔法訓練と稽古を終わらせてシャワールームに汗を流しに行く。
「ふぅ…」
水が冷たくて気持ちいい。今日はいつにも増してクソ暑いからなぁ…
夏の真骨頂とも言える今日の気温。半袖で過ごしてても暑い。とにかく暑い。
今、外に仕事に出掛けているミーニャ、クライス以外全員家に居るんだけどライガさん以外の八英雄が暑さでダウン中。
やる事もないから余計熱く感じるんだろうな。
俺は軽くシャワーを浴び終えタンクトップ、ハーパンに着替えリビングに向かうと
「もー!暑いわよ!何この暑さ!」
「うぇ〜汗でベトベト〜」
ソファーの上でだらしなく伸びているミルネと愚痴愚痴と天井に向かって喋っているカーファがいた。
「…なにしてんの」
暑さで頭やられたのかな。
濡れた髪をタオルで拭きながらミルネの横に座ると芋虫みたいにズルズルと頭を膝の上に乗せてくる。
さっき暑いって言ってたじゃん。余計暑くなるだろこれ。
わけも分からず暫くそのまんまにしていると2階から汗だくで降りてきたノアさんがこの光景を見てみるからにショックを受けたような顔をした。
「ユウが、浮気、した…」
「何の話だよ」
「膝枕…私の、特権、なのに…」
いや初めて知ったぞそんな事。
四つん這いになり項垂れるノアさんにカーファが這いずり寄って行く。
「大丈夫。ユウは私たちの共有財産よ。無くなったりしないから。ね?」
何言っとるんこの「龍殺し」さんは。
そしたら納得したのか立ち上がり俺の横に座るノアさん。…暑いんだけど。
しかしどうしたものか。このままジッとしてても本当に暑さにやられそうだな。何か良い案とかないかな。
涼しくなる簡単な方法…あるじゃん!
「そうだよ!!水浴びすればいいじゃん!」
この近くに川とかあるんだからそこに行って暑さを凌げばいいんだ、我ながら良い案だな!
カーファも俺の案が分かったのか、ポンと手を叩く。
よし。なら折角だしミズハさんとライガさんとヤミナも誘うか。
俺は3人を呼ぶために一旦リビングから出て階段を昇る。
ライガさんは簡単に出て来てくれるだろうし、めんどくさいヤミナから行くか。
2階の廊下の1番奥の部屋。「ヤミナ」と書いてある立て札が掛けられた扉を開ける。
「あら?どうしたのかしら?ユウ君」
読書中だったのか手元に本が置かれている。
ヤミナが読書するのは珍しいから結構驚いた。けど、それ以上に
「何で下着のまま何だよ!服着ろ服を!!」
「嫌よ、だって暑いもの。」
椅子に下着姿で座ってるんだから珍しもあったもんじゃない。そっちにインパクトがいき過ぎて最早本のことなんてどうでもよくなってくるわ。
俺が溜息を吐いていると椅子から立ち上がり何やらタンスをゴソゴソと漁り始める。
「何してんの?」
「水浴びをするのよね?だったら水着が必要じゃない?」
「何だ、聞こえてたんだ」
おぉ、もともと水浴び行く気になってくれてたんだ。よかったよかった。
「ユウが下にいる時は大抵聴覚強化して何でも聞けるようにしているもの。」
…あぁー、だから晩御飯が出来た時とか何も言ってないのに1番早く降りてこれるんだ。納得。
「超絶無敵」怖し。
それからミズハさん、ライガさんの部屋に行って無事水浴びの事を伝えると快諾して直ぐに行くって言ってた。
俺も準備があるから一先ず俺の部屋に戻る。
「ん!?地震!?」
部屋で水着に着替え終わった後一瞬だけ凄い揺れが発生した。結構デカかったから物が倒れないか心配だったけど大丈夫そうだ。
それからサンダルに履き替え外に出る。
すると大きめの見慣れない水浴び場が家の横に出来ていた。ってか絶対見たことねぇよ!!
「なんじゃこりゃぁぁ!!!」
「あ!ユウーー!今丁度出来たわよー!!」
その中からひょこっと顔を出すカーファ、ミルネ、ノアさん。どうやらこの三人の仕業らしい。
「なにしてんだよ…」
「え〜?だって水浴びするってユウが〜言ってたじゃ〜ん」
「だからって一から水浴び場作るかよ!!」
ご丁寧に「水浴び場」って看板も立ってるし…
いや、もうツッコむのやめよ。それにこれはこれで使えるからね。
それから家から出て来たヤミナ、ライガさん、ミズハさんも驚きはしてたんだけど
「結構立派ね」
「確かにデカい」
「大きい方が遊べるしいいんじゃん?」
驚くとこそこじゃないって。ズレてるって。
建物にじゃなくて、建物の大きさに驚いてた。
まぁ取り敢えずこのクソ暑い日を乗り切るために入るとしますか。
「ミズハ、はやく、おいで」
「いまいくー!!」
あぁ、本当にここらへん私有地でよかった…




