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ある作戦~雨の日のハーレム。ユウ絶体絶命

今日は雨。それも土砂降りの。

レギムンドには1ヶ月に一度こういう気象が必ず起きる。何でなのかは知らないけど皆昔からだからって詮索はしていない。まぁ俺も興味はないけど。


そして今日は何と全員オフなのだ。朝早い組のミーニャとクライスは俺のベットでいびきをかいて寝てる。

そう言えば前に言っていた国境近くに現れた新種のモンスターって奴、あれは元々いたモンスターの亜種らしい。

結構前にもそういう事例はあったらしいけど比較的弱くて何十人程度で討伐は出来たって聞く。だけど今回のは前のよりざっと見積もっても10倍くらい力の差があったっぽい。


それでクライスとミズハさんが討伐に参加したんだけど二人もいらずミズハさんの魔法で無事完了。到着してからの所要時間、なんと5秒。瞬殺とはこの事だね。さすがに同行した兵士の人は引き笑いをしてたって聞いた。


それで今日は感謝を込めてオフにしたんだってさ。


「まぁ今日ぐらいは寝させてやるか」


俺はへそを出して寝るミーニャとクライスに毛布をかけて下へ降りた。


空全体を覆う雲から降り落ちる雨。静かなリビングに響く雨音。こんなに降ると川の増水とか心配になるけど大丈夫かな?家から出たら「川」みたいなの嫌だよ。


俺はそんな心配をしながらパンとシチューをテーブルに持っていく。

俺特製のちょっぴり塩っぱいシチューだ。食べたら止まらないをコンセプトに作ってみた次第。八英雄には人気の1品だ。

そこにパンを浸して食べるとまたおいしいんだよなー。そんな食べ方は普通しないから行儀悪いンだろうけど食べ方に行儀はいらないと思う。感謝してればいいじゃん。

どこかの国はテーブルマナーとか言って小さい頃から食べる作法を叩き込まれるんだって。


「うん、おいしいな」


まだ熱いシチューに浸したパンの味は別格だ。染み込んだ旨味が口全体に浸透して最大限に味覚が活動してくれる。


俺はキレイさっぱりに食べ終わした後膨れた腹を擦りながら食器を洗う。

洗い終えた皿を拭き水気を取る。

片付けてからは暇な時間。途中だった魔法教練の本でも読むか。


「ユウー!」


俺は棚に置いてある本を選んでいるとドタドタと足音を立てながら降りてきたカーファがリビングに入ってくる。


「ん?どうかした?」


髪はボサボサだし寝巻き姿、明らかに寝起きって感じだ。こんな姿は絶対俺たちにしか見せないから惚れてる男どもからすれび貴重な1面だな。


カーファは俺に歩いてくると肩を掴み顔を近づける。


「ユウに見せたいものが9時にノアの部屋に来なさい!」

「あ、え?うんわかった…?」


それだけを伝えるとまた上に登っていく。見せたいものか…お土産のお返しとか?でもわざわざノアさんの部屋で見せる必要ないよな。何か嫌な予感してきた。取り敢えず本読んでよ。


ーーーー


今日はあの作戦決行の日。私はユウの部屋に行って耳をピクピクさせながら眠るミーニャを揺する。


「ミーニャ、起きなさい。」

「…んにゃ?…ふぁ。あれ、カーファ?どうしたにゃ?」


案外簡単に起きたわね。折角起こすための道具とか持ってきたのに残念ね。


「今日はあの日でしょ?準備とかしなくていいわけ?」

「あの日…んにゃ!?忘れてたにゃ!!」


ミーニャはベットから飛び起きると反動そのまま自分の部屋に猛ダッシュで走ってった。そのせいでベットからずり落ちるクライスだけど放置ね。重いんだもの。


私はユウの部屋を出てノアの部屋に直行。既にノアの部屋にはミーニャ以外の女性陣全員が揃ってる。このメンツだけ見れば下々の男どもは血でも流して死ぬんじゃない?どうでもいいけど。


「ユウは、?」

「分かったって言ってたわよ」

「了解」


それからミーニャが揃って全員で最終確認。各々が持ってきたアレを見せ合う。女同士でも流石に恥ずかしいものね。私、そんなに胸ないし。…無いんだって思った?殴るわよ。

よく言うじゃない、貧乳はステータスって。それよ。私は敢えてこの胸を保ってるだけに過ぎないんだから。


「うわーミズハまた胸大きくなったよねー」

「そうかな?」


む、まだ20にも満たないのにやるわね…


「胸…」


ノアが自分の胸を触りながらポツンと呟く。まぁこの面々を見れば流石にあれよね。不公平よね。あんなバインバインは反則よね。滅ぶべきだと思うわ。


「ちょ、カーファくすぐ…んあっ…たいにゃ…ん、ふあ…」

「ミーニャ色っぽーい」


それからの時間は全員の触り合いっ子で熾烈を極めた。


ユウが来たら私の魅力でメロメロにしてあげるんだから。


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