1話「死と泣き虫女神」
よろしくお願いいたします!
目が覚めると、俺は誰かの葬儀にいた、何故?誰の?・・・あたりを見渡すと、見慣れた、人々がいた、優しい母さんに、生意気な妹、寡黙だったが優しかった父さん、そして親戚一同がいた、みな号泣していた
「何故、みんながここに?」なんて建前では、とぼけてみたものの、まあ薄々感じていた、この葬儀は誰のか・・・俺のだった、何なら最初、遺影を見た時点でわかっていた、だが、考えたくなかった、この現実を受けとめたくなかった・・・俺は棺桶の近くに行き、俺を見た、眠るように幸せそうな顔で死んでいる、自分のことなのに実感が無いため、とても他人事だ、すると母さんと妹が席から立ち上がり、俺のそばに近寄った。
「八雲おおお!!、お兄いいい!」
母さんと妹は、俺の亡骸の前で泣き叫んでいた、かなり胸が痛い・・・これがいわゆる、先立つ不孝をお許しくださいってやつだ・・・はは!笑えないなぁ・・・数分後お坊さんが来て、お経を唱え始めた、すると足から順に体が消えていくのを感じた、もしあの世があり来世ってのがあるのならば、次の生は、好きに生きていけたらいいな、そう願うばかりだ、そして俺は俺がいた世界から、完全に消えていった。
気がつけば辺り一面真っ暗の場所に来た、そこには古い木のドアがポツンと立っていた、そしておもむろに開けると、そこにはこれまたきれいな女性が立っていたがものの数秒に、土下座をし始めた、そしてす~っと息を吸い土下座をしている女性は、俺に恐らく全力であろう声量で謝罪をし始めた。
「私は運命の女神アンと申します・・・この度は!ほんとおおおにすいませんでしたああああ!!私共の手違いであなたに死を与えてしまったことを代表して深くお詫び申し上げます!」
・・・聞き間違いか?今、手違いって言ったか?あ?俺は基本、温厚な方ではあるがこれは流石に、はらわたが煮えくり返りそうだったがまあ、アレだ、いきなり普段飲んでなかった酒をいきなり飲んだ俺にも非はあるし・・・まあ死んでしまった後にうだうだいうのもあれだしな。
「頭をあげてください女神様!、別に怒っていませんので理由とかこれからのこととか色々お話ししましょうよ」
と微笑みながら言った、長年身についた、百戦錬磨の営業スマイル!落ちた取引先は数知れず!まあ最悪な思い出の産物でわあるんだけどね。
「許していただけるんですか??」
今にも涙ダムが決壊しそうな顔をしていた、てか若干、鼻水出てるし。
「ええ!もちろんですよ!許すも何も私のような人間が、抗えるものでもありませんしね!たとえ手違いだったとしても仕方ないことですからね!」
と若干皮肉を混ぜたところ女神は怒ってるじゃないですか~!とたちまちと泣き始めた赤子のように・・・
「ぼ、ぼんどうに!ずびばぜんぜじだあああああああ!!」
あ~罪悪感がっやば~い★やりすぎちゃった★かくして八雲は6時間ほど一発芸とかをし女神をあやすこととなった・・・。
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