でも実際「転生」ってなんなんだろうな。
この前、俺の友人が「あ~あ、可愛い女子高生が、俺の乳首でボルタリング(壁に固定された石を四肢でよじ登るスポーツ)してくんねーかな」と、色々アウトな願望を不意に吐き出して、筆者は頭が痛くなるほど笑い転げた。
あ~あ、じゃねーよw 百歩譲ってフィグマサイズのJKがアイツの胸を乳首伝ってよじ登るとして、どんだけ乳首必要なんだよww 胴体が大仏様の頭のボツボツみたいにならないと登れねーだろwwwwwwwwwww
筆者の友人の歪んだ性的嗜好はどうでも良い。
転生だ。
「なろう」じゃ転生はもう挨拶代りに使われているし、本屋に行けば転生を取り扱った書籍は非常に多い。
だけど、そもそも「転生」ってなんなんだ?
なんとなく、優れた肉体、あるいは違う生命体へ生まれ変わっていること。これで大体合ってる。
別にそれでも良いのだけど、転生という「言葉」にもうちょっと踏み込んで考察してみても良いかもしれない。
そう思ったのでこのコラムをしたためている。
とはいえ、恐らくとっくに誰かが考察してると思うし、二番煎じになってる可能性が高いが、その辺はご了承ください。
「転生」は英語で「reincarnation」であるが、「re」は「再び、否定、未だ」といった意味があり、「reincarnation」から「re」を除くと「incarnation(受肉・化身化)」となる。
「in」は「~の中に」といったニュアンスだろう。「incarnation(受肉・化身化)」から「in」を除くと「carnation」――
そう、花のカーネーションになる。
カーネーションは、今でこそ母の日の贈り物として定番になっているが、大昔では「死者の臭いがする花」と呼ばれていた。「carnation」の「carn」はラテン語で「肉」を指し、「ation」は「~の状態、~した状態」を指しているようだから、まあ間違ってはいないだろう。
つまり「carnation」は「魂だとか命といったものが無い、死体、あるいは肉の抜け殻」ということになる。
ちなみに、カーネーションの花言葉の一つに「軽蔑」がある。腐敗する死肉は感染源にもなり得るし、そういったものを処理、加工する者は賎職として忌み嫌われていた。そういったところに由来があるのかもしれない。
閑話休題、「reincarnation」という言葉を整理すると「(魂だとかそういうものが)別の身体に受肉、化身化される」、「re」の解釈を変えて(これは強引だが)「まだ魂が再受肉(化身化)されていない体」、「同一、一つの魂なき肉体(carnation)に、複数の違う魂がとっかえひっかえに受肉・化身化される」とも解釈できる。
こう考えてみると、「なろう」って後者の「reincarnation」のパターンや、化身化(変身)もあんまり見かけない。ここらへんに、新しい「転生もの」を書くヒントはあるのかも。いやどうなんだろ。凄い作品数あるから、ここら辺も使われているかもしれない。
すくなくとも、大仏様の頭のイボイボみたいな乳首が胴体にいっぱいついた転生可能な肉体を友人とシェアして、フィグマサイズのJKにボルタリングされたいとは、俺は思わないw お後がよろしいようで。