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平凡(自称)転生者の異世界生活  作者: 丘の上の大樹
7/9

第6話 そして始まるお勉強タイム

またまた説明回です。

 どうも、アルティスです。


 先生との出会いから一月半が経ち、涼しくなってきた。

 今でもサーシャからは色々と学んでいる。

 変わったことといえば、本人の希望でエリスも勉強に参加するようになったこと位だろうか。

 俺の日課は次の通りだ。


  7:00 起床

  7:30 朝食&歯磨き

  8:00 エリスに絡む

  9:00 サーシャとのお勉強タイム

 12:00 昼食&歯磨き

 12:30 食後の運動

 13:00 お勉強タイム

 15:00 おやつ&エリスに絡む

 16:00 書斎で読書

 17:00 エリスと復習会

 19:00 夕食&歯磨き

 20:00 一家&サーシャとの団欒

 22:00 就寝準備&エリスに絡む

 23:00 就寝

 

 こんな感じだろうか。

 細部は所々変わったりもするが、基本エリスには絡む。

 毎度反応が面白いのだ。

 最近とことん嫌われているのか、言葉の節々がツンツンと反抗的なのだが、

 それを逆手に取って責めてみるとキーキーと喚き、大変楽しいのである。

 実に充実している。異世界生活最高!

 

 と、まぁこの話はこの位にして本題へ移ろう。

 勉強の内容だが、まずは魔法。

 どうやらこの世界、というか一般的にだが魔法とは、精霊の力を元に発現させる物のようだ。

【呪文=精霊語であり、自身の魔力で精霊を呼び寄せ、呪文で精霊に指示を飛ばし発現させている】という仮説が存在するのだとか。

 ただ精霊は目視出来ない上に対話さえ果せていないようで、本当に精霊語なのかは定かではないみたいだ。

 が、発現させた魔法はその現象に近い感覚で、呪文をいじるれば別の魔法へ変化するのでその説が強いらしい。


 俺も最初は魔法なんて物の存在は半信半疑だった。

 自分からは知覚出来なかったし、見る機会だって少なかったからだ。

 俺には才能が無いんじゃないかとも思ったしな。

 だが呪文を覚え始め、勉強をと書斎で魔導書を読んでいた時、内容を呟いてしまったことがあったのだ。

 その結果、自身の魔力と引き換えに、小さな水の玉が目の前に再現された。

 あの時は本当に驚いた・・・発現と同時に、体内に違和感のある『何か』が巡る感覚を覚えたのだ。

 もう一度試し、確信した。これは魔力だと。


 きっと魔力とは、一度使わないと認識出来ないほど当たり前に体内で溢れていて、通常気が付けないものなのだろう。

 それから俺は以前にも言ったが、魔法関連の書物を読み漁った。

 わかったことは、呪文は一つの言語であり、変則性はあるが言葉を紡いでいたのだ。

 その後サーシャからこの話しを聞きたことで、一人納得した俺は呪文を精霊語だと判断することにした。


 何故精霊の力を借りないと魔法を発現出来ないのか、とサーシャに聞いたことがある。

 するとサーシャは、


「原因は不明です。それに現在、人類は自身の力のみで魔法を発現出来る者がいません。

 前例もないですね・・・私も試したことはあるのですが、出来ませんでした」


 それが当然かのように言っていたのだが・・・実際そんなことはない。

 俺が5歳の頃、自室で試したことがあるのだ。

 自分の体内に溢れている魔力を外界へと放出しながら一部に集め、一つ一つ細かな動きをも想像しながら魔力を煉ることで呪文いらずの再現に成功した。

 ただ、魔力消費が精霊を用いた魔法よりも多かったり、かなり意識を集中させないと発現出来ないという精神的負荷が掛かったりと、少々デメリットが存在するようだ。

 今の所、実用する機会もないので必要はないだろう。

 

 というか・・・出来るのは良いことだが、前例がない上に初の試みで実現してしまった俺はどうなっているんだろう。

 これ人前では控えた方がいいよな、うん。


 話を進めようか。


 次に、冒険者という職業が存在することが分かった。

 以前、小説などで見かけたのと同じく、冒険者ギルドという組織からの依頼をこなし、生活をしている人々のことのようだ。

 依頼の幅は広く、家事に物又は人探し。護衛に調達、魔物討伐と様々らしい。


 初めは魔物もいるのか等と呑気なことを思ったが、魔族がいるなら当然魔物もいるよね・・・。


 各国や地方にあるギルド支部で登録さえ行えば、誰にでも冒険者になるとこが出来るのだとか。

 自由度が高いことや、難易度の高い依頼をこなせば名声が上がったりすることから、意外と人気職のようだ。

 大方、名声目当ての命知らずや、戦うことが大好きな連中が加入するのだろう。

 俺は臆病で身分を弁えているし、両親に止められるだろうからあまり考えてはいないが、少し興味があるのは秘密である。

 

 

 次に魔族について。

 亜人と同様で人に近い容姿をしているみたいだ。

 では、何故魔族という括りなのかと聞いたところ、魔王側についていた種族の総称を、そう呼んでいるらしい。

 魔族の一部には考えを改め、人類との共存を試みて大陸を渡る種族もいたようである。

 ただ、1500年を経た今でも恐れられたり、侮蔑されたりすることはあるのだとか。

 当然かもしれないけど、1500年も経っているなら先祖扱いだろうに・・・苦労しているな。


 どうやら魔王が誕生した影響で生まれた種族も存在するようで、人間との共存は難しいと思われることから魔族大陸から出ないで生活をしていて、知名度の低い種族も存在するみたいだ。

 

 他には、一部の魔族に一般の呪文とは別の呪文を唱え、魔法を発現させられる種族も存在するようだ。

 俺は精霊を頼らない、自身の魔力で構成された魔法を作り出す呪文だと睨んでいる。

 興味があるので、機会があれば関連の書物を読んでみたいものだ。


 さて、そろそろ――――。


 足を上げ、勢いをつけて身を起こす。

 俺は思考をまとめるため、書斎の絨毯の上に大の字で寝っ転がっていたのだ。

 ふと、扉へ視線を向けると、扉の隙間からエリスの顔が覗いている。


「エリス?どうしたの」


 すると、見つかると思わなかったのかエリスはアタフタしながら答える。


「あ、えっと・・・兄さん、夕食の準備が出来たそうですよ?」

「うん、わかった。呼びに来てくれてありがとう、エリス」

 

 俺は微笑みながらそう告げる。


「ん」


 俺の反応を確認したエリスは走り去っていく。

 やれやれと思いながら、ゆっくりと立ち上がり、

 そのまま皆のいる食堂へと足を向けるのだった。






 ――――俺は常に知識には貪欲で有りたいと考えている。

 

 もちろん、知らなければいいことも中にはあるだろう

 

 だけど、知らなくて後悔するのだけは・・・嫌だ

 

 例えどんなことであろうと受けとめ糧にする


 以前、そう胸に誓ったのだ


 もう何も失わないために・・・・・・。

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