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転生勇者〜500年後の未来に転生しました  作者: 五月眠
神聖国レブームを目指して
6/10

夜明け前に

大変、遅くなりました。遅くなったのに文字数は二千字程度です。すみません。

 翌日、日が出る前の時間帯に目が覚めた俺は少し早いが起きる事にした。

 馬車の中では、まだ皆寝ているので起こさないように注意して外に出た。

 外は肌寒く、日は出る前なので辺りはまだ暗い。ノイド達は、一晩中見張りをしていた為火を焚いてるので何処にいるかすぐ分かった。

 このまま皆が起きるまで何もしないより、ノイド達と会話した方が良いだろうと思い火の側に寄って行った。ノイドと剣を使っていた男は寝ている様で、声をかけてきたのは槍を使っていた男だった。


「一体どうしたんだい?」

 

「いえ、少し早いですが目が覚めたので起きただけです。皆さんが起きるまでここにいてもいいですか?」


「ああ、いいよ。もう魔物も奇襲をして来ないと思うし、それと君の名前は確かアレス君だよね?」

 

 そういえばノイド以外には、直接名前を教えていなかったな。


「はい、アレスと言います。」


そう言うと、槍を使っていた男の人は名前を間違えなくて良かったと呟き


「そういえば僕の名前をまだ言ってなかったね。僕はハイン。ギルドに所属していて、今そこで寝ている二人、ノイドとナナシと一緒にチームを組んでるんだ。ランクは全員同じでDランク。武器は見ての通り槍だよ。

アレス君、君がいなかったら僕達の内の誰かが命を落としていただろう。昨日は本当にありがとう。」


そう言って、右手を出してきた。

握手をしようということだろう。

勿論、握手に応じ手を取った。


「これから、レブームまでよろしくアレス」


「はい、こちらこそよろしくお願いします。ハインさん」


そう言い終わって握手を終えたら、東の方から徐々に明るくなり始めた。朝日が出始めたのだ。さっきまで辺り一面が暗かったのがまるで嘘の様に明るくなっていく。空は、朝日を受けて朱色になっていく。

それは、昨日夕日を見た時と同じくらい深く感動する光景だった。

朝日が完全に出るまでその光景を見ていたらハインが嬉しそうにこちらを見ていた。


「ハインさん、どうしたんですか?」


その質問にハインは愉快そうに


「アレス君の朝日を見てる姿を見るまで10歳の子だということをすっかり忘れててね。いや、やっばり子供はそんな無邪気な笑顔が一番良いよ」


それを聞いて、もしかしてと思った。

ゴブリンで今の自分がどれだけ力があるか試した所、身体能力が下がっていた。それは、前世と違い今の自分の身体が成長しきっておらず発展途中だったからだと思っていたが、身体能力と同じで、感受性……いや、精神面も幼くなっている可能性がある。

今思えば、前世で散々夕日を見ていたのに昨日見た夕日は、初めて見るかのように感動したのは変だ。この朝日もそうだ。前世で一人旅をしていた時は、日の出より早く起きて行動していた為、日の出を見るのは日常茶飯事だった。だから朝日に対して、何の感動も無かった。だが、もし精神が幼くなってるとしたら納得でき……


 そう、思案していたらハインがこちらにおそるおそる声を掛けてきた。


「……もしかして、僕が子供扱いしたので気分を悪くしてしまったかい?」


「い、いえ、そういう訳ではないのですが少し考え事を…」

 

 思案中だったので、咄嗟に考え事をしていたと言ってしまった。


「一体何を考えていたんだい? とても、難しい顔をしていたよ」


 前世の事を、考えていたと言えるわけもないので昨日のゴブリンの事でそれらしい事を言う事にした。


「実は、昨日の魔物の事を急に思い出しまして、昨日ハインさん達と出会ったから良かったですが、もし一人で旅をしていてあんな数のゴブリン達に襲われたらと思って……」


 魔物の話が功をなしたのか、ハインは納得した用な顔になり、それからハインも何かを考える様な顔付きになった。


「確かに一人で旅をするのは魔物がいて危険なんだけど…… 今回のゴブリンロードの襲撃は何か変なんだ。そもそも、ゴブリンロードはゴブリンを連れて行動すると言っても、普段は精々50~100くらい。昨日のは、数が多すぎだ。それに、ゴブリンロードはゴブリンを束ねて全員で突撃してくるだけの筈なのに、森の中から現れた100匹のゴブリンを囮にし注意を引き付けて、後ろから奇襲してくるなんておかしい。ゴブリンロードが今までそんな事をしてきたなんて30年近く生きてきたけど聞いた事が無いよ」


 俺は、その話しを聞いて疑問を抱いた。確かに、昨日のゴブリンロードは引き連れていたゴブリンの数が少し多かったが、それでも普段から150~200近くは引き連れて行動する筈。50~100など少なすぎる。それに、ゴブリンロードは奇襲など当たり前だ。そんな突撃しかしないなんて、能の無い事はしない。

 どうやら、ハインと俺の魔物の認識には違いがあるようだ。多分だが500年経ったから、魔物の行動の仕方が変わったのだろう。

 

 「ーーーー不安にさせる様な事を言ってごめんね。あ、そうだそろそろ二人を起こさないと」

 

 どうやら、俺が不安になったと思ったらしくハインは、話題を変えた。

 その後、ノイドとナナシと言う剣使いを起こした。

 ナナシと話すのは初めてだったので軽く自己紹介をした。


「俺の名前はナナシだ。得物はこの剣だ。よろしくな坊主」


「はい、ナナシさんよろしくお願いします」


ナナシは、ノイドやハインより一回り体格が大きく190cmくらいはあるだろうか。それに、坊主頭なので中々の威圧感がある。

 

 その後三人と15分くらい話をして、そろそろ馬車の皆を起こす時間らしく皆を起こしにハインが馬車に向かって行った。



 


 

今、バイトを探してるので次の更新も遅くなります。

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