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転生勇者〜500年後の未来に転生しました  作者: 五月眠
神聖国レブームを目指して
2/10

転生しました

【勇者伝説】

『~序章~

今から500年前、私達が住む世界アルマディナは魔王グローザによって滅ぼされそうとしていた…

魔王の力は強大で、その配下である魔物達も魔王の強化を受け恐ろしい程の力をつけて私達が住む国や村を次々と滅ぼしていきました。

このままアルマディナに住む生きとし生けるものは滅びさるのかと皆が恐怖し全てを諦めようとした時、聖女ディアナにこの世界を作ったとされる女神イリスの神託が下った。

女神イリスは、この窮地を救うであろう最後の希望である勇者を遣わしたとディアナに教えた。

勇者の名はブルース

現存する魔法全てを使えていたとされるブルースは女神イリスに勇者と認められて伝説の聖光魔法を使えるようになった。アルマディナを救う為ブルースは、[剣神カイン][聖人ベル]と共に魔王討伐の旅に出た』

 

 そこまで、読んで俺は本を閉じた。

 ……続きがまだまだあるが、これ以上読んだら借り物の本だが破く確信がある。

 

 前世の記憶(・・・・・)を思い出したのは、俺が10歳になった時だ。

 何の前触れもなく突然倒れたと思ったら全ての事を思い出していた。

 そう、俺はアランと言う名の勇者であったのだ。

 一瞬何が何だか分からなかったが、冷静になり考え一つの結論に至った。


――何故か分からないが、俺は転生したんだと――


 記憶を取り戻したので、俺の死後どうなったか知りたくて村長に


「村に勇者や魔王の本はないですか?」


 と聞いた所500年前の実際にあった英雄譚である【勇者伝説】を見させもらったのだが、最初の一ページで俺の死後大体どうなったか予想がついた。それにしても俺が死んでから500年も経っていたのか……


今の俺が住んでいる村は小さな村で、名前もないような村だ。この村はどうやら隠れ里みたいなものらしい。住んでいる人間も年寄りが多く若者が少ない。

 母と二人暮らしだったがのだが俺が9歳の時に病で亡くなり以来1人暮らしをしていた。

 

「…村長さん。ありがとう。もう良いよ」

「アレスよ、もう良いのか?」


 アレス、それが今の俺の名前だ。

 前世では190cmあった身長も今はまだ150cmくらいしかない。金髪碧眼だったのに対して今の俺は黒髪黒眼。

 まぁ、俺の見た目などどうでも良いのだが…

 そう思案していたら村長が自慢話を始めた。


「儂も小さい頃は、伝説の勇者ブルースに憧れてのう。仲間と共に名を馳せようとしものだ。何と儂は仲間と共にオークを倒したことがあるんじゃぞ!!しかものう……」


……オーク?魔王は倒したから魔物はいなくなったのじゃないのか?

その事を村長に聞いてみた。


「ふむ。確かに勇者ブルースは魔王を倒した。だが魔王を倒したからと言って魔物はいなくならなかったんじゃ。けれど、魔物は魔王の加護がなくなり弱体化してのう。今も魔物の脅威はあるがその度に伝説の勇者の故郷である神聖国レブームの騎士団が助けてくれるから安心じゃ」


 レブーム。忘れもしない屑王子ことブルースの故郷

……まだ残っていたとはな

 何ともいえないとはこのことだろう。


 その後、レブームについて聞きどうやらレブームは伝説の勇者ブルースが魔王討伐後、王となった国で今でもブルースの血を引いている子孫がおり世界一の大国だとか何とか。

 他にも、世界一の魔法学校や最大規模のギルドがあるとか。

 俺の時代はそんな国じゃなかったのにな…

 子孫には全く興味無いが、ギルドと魔法学校に興味を惹かれた。


――良し、この際レブームに行ってみるか。


 元からこの村出るつもりだったしな。


 そう決めて、まず村長にレブームに行くと伝え村の人達にも今までのお礼を言ってから翌日旅に出る事を伝えた。


 翌日、村の皆が見送りにきてくれた。村長は若い頃に使ったという剣を譲ってくれ、隣に住んでいた叔母さんがレブームまでの地図をくれた。


 二人に感謝を述べて村の皆に見守らながらレブームに出発した


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