第5回『あそぶ』会議
受験勉強による自由時間の減少が相次ぐなか、丘之上高校『あそぶ』は自らの自由時間を開拓する為、今日も放課後に集まって『あそぶ』会議を開くのであった…
◇◆◇◆◇◆◇◆
「ではこれより『あそぶ』会議を始めるよっ!!」
「異議あーーーーーーーーーーーーーーーり!!」
「何でしょーーーーー、前7後3の割合で話しかけられる前後くーーーーーーーーーーーーーーん!!」
「横の可能性を否定するなーーーーーーーー!!」
「あんたの横に立つと倦怠感を催すのーーよ!!」
「どんな特殊能力だーーーーーーーーーーっ!!」
「……伸ばしすぎてうざいんでとりあえず早く黙ってもらえますか」
「すまんすまん、最初にやったら妹島がノってきたからな、やめるにやめられなかったんだ」
「私に責任転嫁!?元はと言えばあんたが――――」
「本当に黙ってください、今日は重大なお話があるのです」
「な、何だよ神妙な面持ちで」
「何かあったの?」
「実はですね…………………………
この小説、終わります」
「え?小説?何言ってるのおまえ?バカじゃないの?」
「現実逃避しないでください、わかってるでしょう?」
「嘘でしょ!?嘘だと言ってよ下永様!!」
「漢字が違います!!二です!!……嘘ではありません、決定事項です」
「マジですか……分かってたけどね」
「だな、こんなの続くわけなかったんだ」
「なら改善すればよかったでしょ!?」
「……だってこの小説、作者の趣味100%なんだもの」
「……すいません、分かってました」
「まあ、ごちゃごちゃ言わずにさっさと終わらせてくれっていうのがカンペに書いてあるからさっさと行くぞ」
「カンペ!?」
「ほら、あそこにいるだろう……………………、マディソンが」
「ここにきてまさかのマディソン!?」
「マディソンも出しておかないと伏線が回収できないから呼んだの」
「伏線ってほど大層なものではないでしょう!?」
「最終回だし細かいことは気にしないの」
「……今回だけですよ」
「じゃあとりあえず巻きでいこうってマディソンが言ってるから早くするぞ」
「マディソンの権限どんだけあるんですか!?……まあ、巻きでいきますけどね」
「てなわけで今日も元気に逝くよっ!!」
「……漢字が違うのはつっこみません」
「じゃあ今日は今までの疑問をすべて解消してしまいましょうか」
「よくわからない終わり方をするのは嫌だからな」
「今の時点でよくわからないですけどね」
「細かいことは……」
「気にしない!!」
「……分かりました、その方針で行きましょう」
「じゃあ疑問に答えていきましょーー!!」
「ドンドンパフパフ~~~~♪」
「声で言うと悲しくなるからやめてください」
「こういうのは雰囲気だぜ、シタナーガよ」
「人の名前をモンスターみたいに言わないでください」
「すいません、噛みました、違う、わざとだ…、噛みまみたー、わざとじゃない!?」
「……はい?」
「ああ、すまん、今のは禁断症状だ、続けてくれ」
「まあそういうのなら気にしませんけど…」
「ならサクッと行くわよ!!」
「まずは、PN.タンが長いのが玉に瑕さんからのお便りだいっ!!」
「お便りなんて来てるわけないし、そのペンネームからして私のことですよね!?」
「来ないからシタナガスオオクジラが書いたことになってるのよ」
「人の名前を世界最大のクジラの名前っぽくしないでください」
「すいません、噛みました、違う、わざとだ…、噛みまみたー、わざとじゃない!?」
「あなたもですか!?」
「使いやすいのよ、こういう類いのネタは」
「だからついつい乱用してしまうんだよな」
「分からない人には苦痛でしかないですけどね」
「あ、別に分かってもらおうと思ってないから大丈夫よ」
「全然大丈夫じゃないじゃないですか!!」
「気にしたら負けだよ、ワトソン君」
「もはや一文字も関係なくなった!!」
「かくいう私もワトソン君」
「ワトソン君が二人!?」
「そして俺は名探偵コ〇ンだ!!」
「なんでそうなる!?」
「体は子供、頭脳も子供、その名は迷探偵シャーロックだっ!!」
「シャーロックに謝れ!!」
「トイズも使えなくなったシャーロックはただ農園を耕すだけの毎日…」
「違う話になってる!! って何脱線してるんですか!! 何行使ってるんですか、こんなたわいもない話に!!」
「終わるとなると、たまっていたネタをすべて放出しないともったいないだろ? モーマンタイだろ?」
「モーマンタイは問題ないという意味ですが?」
「語呂の問題だ、気にすんな」
「日本語の意味は正しく使ってください」
「モーマンタイは日本語じゃありませんーだっ!!」
「……小学生ですか、あなたは」
「だから体も頭脳も子供だと言っておろう!!」
「もういいです……早くお便りを読んでください」
「わかったわ!! 『妹島のお姉さん、こんにちはー』 はい、こんにちはー」
「私はそんな言い方しません」
「『妹島のお姉さま、御免あそばせ』 はい、御免あそばせー」
「もっとひどくなった!?」
「『私はあなた方の存在意義が理解できません、特にそこの下の長いヤツが』 私も理解できません」
「自分で自分の悪口を書くやつなんていません」
「『それはそうとして』」
「サラッと流した!?」
「『結局のところ、トランプ野球って何ですか?』 ……痛いところを突かれましたねー」
「痛いところなの!?」
「答えたくないのですが、一応答えます。前後が」
「俺に丸投げなんかい!! 答えるけども!!」
「答えるんかい!!」
「正直に言おう、あれは架空のスポーツだっ!!」
「分かってます!!」
「囲碁サッカーと同じだと考えてくれ」
「分かりません!!」
「ならオセロバトミントンと同じだと」
「そんなマイナーなネタ伝わるわけないでしょ!? 『ちゃん』のほうじゃないですか!!」
「知ってるんかい!!」
「知ってるというか…、作者のせいだというか…、まあいいです…、で? 結局どういうスポーツなんですか?」
「その名の通り、トランプを投げて念で作ったバットで打つスポーツだ」
「念って何!?」
「あ、でも念は裏ハンター試験に受からないと基本的には使えないぞ、気をつけろ」
「もうどこから突っ込めばいいかわかりません…」
「まあ、アマチュアは手を出すべきではないという事だ」
「という事だそうです。つまりタンが長いのが玉に瑕さんは知るべきじゃないってことよ」
「結局何も言ってないですよね!?」
「じゃあ次ー」
「こういうとこだけ早っ!!」
「といっても最後なんだけどー、PN.舌長いああ舌長い舌長いさんからのお便りよ」
「どんだけ舌が長いのを強調すれば気が済むんですか!? 絶対私でしょ!!」
「『セジマー、アララカタブラー』 はい、アララカタブラー」
「せめてアブラカタブラーでしょ!? 用法違ってるけど!!」
「用法容量は正しくお使いくださいってこと?」
「容量は関係ないですけどね」
「細かいことは気にしないの。『好きなマディソンはブラックヒーターよ』 私はイエローペンションの方が好きです」
「好きなマディソンってなんですか!?」
「『それはともかく』」
「だから流すなと言ってるでしょ!!」
「『結局のところ、マディソンって誰?』」
「知らないの!? ブラックヒーターとか言ってたのに!?」
「『気になって授業中も眠れません』 との事よ」
「授業中には寝ないんですよ、普通!!」
「まあ、確かに体育のときは眠りにくいですよねー」
「眠れるわけないでしょ!!」
「それはそうとマディソンの話ね、答えます、前後が」
「またも丸投げかい!! やはり答えるがな!!」
「やっぱ答えるんかい!!」
「マディソンってのは……、誰だろ?」
「目の前にいるでしょうが!!」
「今まで黙ってたけど、目の前にいるのはマディソンじゃなくてヤハウェだ」
「何そのどうでもいい新事実!!」
「そして俺がマディソンだ!!」
「自分かよ!!」
「そして私がデヴィよ!!」
「そんな事実聞きたくなかった!!」
「現実から目をそむけるな!!」
「これが現実よ!!」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と、その時。
(キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン)
予鈴が鳴った。
「えぇええええええええええ!! こんな終わり方!?」
「人生そんなもんだ」
「あきらめなさい」
「嫌だぁあああああああああ!!」
《続きは?続かない!!》
今回はしゃべり倒すをコンセプトにしていたので、少々読みづらいです。
ここにたどり着く人はいるのやら…
たどり着いてくれた猛者、感想、お待ちしています。