表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

おはよう

「終わったよ、おばあちゃん」

「んん?」

「心電図、とり終わったよ」

「はれー、なんともなかったさー」

「全然痛いことしない検査だからね。はい、ゆっくり起き上がってね」


 5月、6月あたりになってくると、南の島ではもう夏。加えて体育館での出張健診となると、かなり体力が必要です。

 一応扇風機は回ってますがね、温風しか運んでないですからね、あれ。


「あとは、先生の診察終わったら帰れるからね、おばあちゃん」

「あぁー、えーと」

「あら、どうしました?」

「あっちの病院から、来たんよねぇ?」

「うん、そうだけど?」

「ほんとはねぇ、このおばぁが行こうと思ってたけど、このご時世だからねぇ……足も、悪いからねぇ、ありがとうねぇ」


 その瞬間、しんどいとか、それまで感じていたことは、不思議なことに、全部吹っ飛んでしまいました。


「そうね、いつでも私たちが来るからね。大丈夫だからね」



  *  *  *


 

 ──みんな、元気にしてますか。


 私は私なりに、元気にやってます。


 これから暑くなるだろうから、熱中症に気をつけて。


 今度帰れたら、生まれたてホヤホヤの甥っ子に、会わせてくださいね。


 それじゃあ今日も、お仕事頑張りますか!


「おはようございます!」

 


【完】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ