表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第8章
108/195

南支部へ〜2

南支部は他の支部とは違い座標が固定されていない。というのも南支部はいくつものドーム型の巨大な要塞船で構成されているからである。



南支部が存在する海域では他の支部がある地帯とは比較にならないほどの異常気象及び地殻変動が多発している。



数日前の海底火山でできた島が次の日には綺麗さっぱり消えているなど当たり前で、異常気象に至っては直径10メートルの雹が降ってきたり、金をも溶かす王水が降り注いだりもする。



また、海域やそこに生息する生物も当然旧世界のものではなく、文字通り10万ボルトの電気が水の様になっている電気海や血の池地獄の様な海、コズミックホラーなSAN値直葬の見た目の魔獣など多種多様である。



そんな混沌で危険極まりない南支部の大海域での収入源は海産物である。もちろんただの海産物ではなく、何処ぞの美食屋漫画に登場する様な旧世界では考えられない物ばかりである。




***




南支部に着いて駅から出るとまず目に映るのはすり鉢状になった街中であった。これは南の大海域特有の嵐などからの防壁に沿って建物が建ち並んだ結果できた光景である。




「………お嬢。出迎えの人は?」



「いる筈だけど……多分海の方に行ってるんでしょ」




駅から出た理玖は隣の愛莉珠にそう聞いた。北支部でも東支部でも誰かしらの出迎えはあったのだが、南支部に着いた時にはその出迎えの姿は見えなかったのだ。




「なんかここに来る前に遠くの海が赤かったじゃんか。多分、そっちの方に行ってるんじゃないかな」



「確かに赤かったけど………今いる海域って赤い奴だっけ?」



「僕そんなに南の方は詳しく知らないよ。ただ、記憶の限りじゃ赤くて危険な海域は今のところ入っていない筈……………あ、来た」




そんな風会話していると遠くの方からこちらの方に走ってくる人物が見えてきた。



色がはっきり分かれた青と灰色のボブカットに丸いどんぐり目の童顔で背は女性としては少し高めだった。服装は暖色系の厚手の防水着に似たもので通常の防水着とは違い、様々な機器が取り付けてあった。そして、彼女の髪の一部は鳥の羽になっていた。




「す、すみませーん!遅れてしまってぇ!」



「いやこっちも今着いたとこだから。というかなんかあったのマゼラン?」



「それがぁ……近海に発禁タコが大発生しまして…………それの駆除にみんな駆り出されて」



「え゛ッ……マジで?じゃあ、海が赤かったのって。というか駆除隊に参加ってあのタコのこと?」



「はい………なんか50年物の親玉が率いていて……」




マゼランと呼ばれたその女性が遅れた理由を説明すると愛莉珠は非常に嫌そうな顔を浮かべた。




「………………発禁タコってなに?」



「僕が1番嫌いなタコ。エロダコともいう」




理玖の質問にも愛莉珠は非常に嫌そうな顔をして答えた。




「あ、あと支部長からの伝言で数が多過ぎるから着いたらすぐ来てくれと……」



「あー………はいはい。わかった。少し準備させて」



「すみません。来たばかりなのに……」



「あー、うん。これは仕方ない事だから。というわけで各自荷物預けて海出の準備できたら第一船着場に集合!遅れたらタコの群れに投げ入れるからね……… (マジで嫌だわ)




愛莉珠はその場の全員にそう号令をかけると荷物を預けに宿に向かい、理玖もそれに着いて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 着いて早々にエロかよ(٥↼_↼) 流石に最近多くないか?マトモにバトったのは猿の時だけだぞ(ʘᗩʘ’)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ