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・『わたしの幸せな結婚』に捧ぐ。
古来から異形と呼ばれる鬼などを退治するため、超常的な力を持つ異能者が生まれる特異な家系が連綿と続いてきた。斎森家の長女・美世は異能を持たない。幼くして母親を亡くし、のちに父親が再婚し、異能をもった異母妹が生まれたことから、美世の居場所はなくなる。
父親からも見放され、良家の子女としての教育も受けさせてもらえず、虐げられ、使用人以下の扱いを受けながら十九歳になった美世は、すべてを諦め笑うことを忘れていた。
そんな中、美世の理解者であった辰石が婿養子として妹と婚約したことを機に、美世は異能者の家系で最高の名家とされる久堂家の当主・清霞の婚約者候補として斎森家から追い出されてしまう。
【パングラム】
卑賎に育てられし美世嫁ぐ、異な業保有する婿。
気持ちを笑顔へ。
降りやまぬ雨、跳ね除けろ。
【解説】
ひせんにそたてられしみよとつく、いなわさほゆうするむこ。
きもちをえかおへ。
ふりやまぬあめ、はねのけろ。
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