・『氷菓』に捧ぐ。
※この作品は部分的ネタバレを含みます。
省エネ主義をモットーとする高校一年生・折木奉太郎は、OGである姉の命により廃部寸前の「古典部」に籍を置くために部室を訪れる。
そこには、同じく入部希望の同級生・千反田えるがいた。
ひょんなことから出会った二人。
好奇心旺盛な彼女は、日常に潜む謎を見つけては彼に問いかけ、彼は嫌々ながらもそれを解決していく。
そんなこともあり、ある日奉太郎はえるから、彼女が古典部に入った理由を打ち明けられる。
それは、彼女が元古典部部長の伯父から幼少期に聞かされた、古典部に関わる話を思い出したいというものだった。
彼女は奉太郎に、それを手伝って欲しいと頼み込む。
奉太郎の腐れ縁・福部里志と、里志に好意を持つ伊原摩耶花の入部後、古典部の文集『氷菓』がその手掛かりだと知った奉太郎は、仲間たちと共に、『氷菓』に秘められた三十三年前の真実に挑むことになる。
文集『氷菓』――その表紙の中央には、一匹の兎と犬が争う姿があり、周りを囲うように傍観する大勢の兎が描かれていた。
【パングラム】
折木、える等、古典部たち。
「氷菓」謎を解く。
祭りの忙しさ揉め、闇に消す犬。
歩む路は骨へ。
【解説とあとがき】
おれき、えるら、こてんふたち。
「ひようか」なそをとく。
まつりのせわしさもめ、やみにけすいぬ。
あゆむろはほねへ。
※少しばかり補足すると、ここでいう犬とは学校側(教師陣)のことです。対して兎は生徒たち。中でも、表紙中央に描かれているのが千反田の伯父・関谷純である。三十三年前、学校側と生徒の間で文化祭に開催ついての争いがあった。学生たちは反対運動を始めるが、その最中で、格技場に火事が発生してしまう。
結果、名目上の首謀者であった関谷純は、見せしめの為に学校側から強制的に退学させられる。つまり、犬は事件を闇に消したのだ。
骨とは「死」あるいは「殺されること」の比喩として用いました。進んだ先は死であった、という意味です。
詳しい内容については原作小説をお読みください。
アニメ公式サイト http://www.kyotoanimation.co.jp/kotenbu/