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僕らの世界はすべてが言葉で出来ている。  作者: 絢郷水沙
エッセイ編

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23.『ヤバい』言葉遊びについて調べてみた。

 みなさん、お久しぶりです。言葉遊び作家の絢郷です。


 さて、今回のテーマは『ヤバい』言葉遊び作品についてです。

 以前のエッセイで、究極の言葉遊びというものについて考えていきましたが、今回は『ヤバい』をテーマに、いろいろと調べたりしたので、ここで発表していこうかと思います。


 そもそも何が『ヤバい』のかって話ですが、これは視点によって異なってくるでしょう。その内容の過激さなのか、その仕掛けの巧みさなのか、はたまた変態的なワードセンスなのか。今回は、技術力の高さに目を向け、中でも『文字数』に注目してみたいと思います。


 たとえば回文ですが、有名なもので『竹藪(たけやぶ)()けた』などは5文字で構成されています。こういった短いものって作りやすいですよね。当然、長くなれば長くなるほど制作難易度は高くなっていきます。では、この世に存在する中で最長の回文ってどのくらい長さなのか。ちょっと興味が湧きませんか? 30文字くらい? それとも100文字くらい? いやいやもっと多くて500文字くらい?


 そんな疑問を今回調べてみました。(インターネットの中だけですが。)検索してみました。

 『回文 最長』(検索↴)


 するとヒットしたのが、なんと1160文字! いやはや、すごいですね。普通の文章で千文字以上書くのもなかなか面倒なのに、それが回文にもなっているとは。詳しいその本文ですが、冒頭だけ引用させていただきますと、


『【噛んで「イテッ!」リップ。ねじ切る蔓……』


 となっています。ぜひ調べて読んでみてください。で、読んでみた率直な私の感想なのですが、


「うーん……。微妙」


 いや、すごいことにはすごいんですよ。まさに『ヤバい』作品。ですが、これを小説、あるいは文章としてみると、まったく内容が頭に入ってこなかったのです。私の読解力の低さもあるのでしょう。その内容は古き良きRPGをプレイしている人の描写でしょうか。私はRPGの存在は知っていますが、人生で一回もプレイしたことがないので、そのせいもあるのでしょう。やっぱり内容はよくわかりませんでした。ですが、やっぱり『ヤバい』。


 実は、これ以上に長いものとして、1395文字の作品も紹介されていました。冒頭だけ引用させていただくと、


『嘘だとこう愛しく、家畜でここに居つく。「なりは確か」と……』


 となっています。こちらは一つ目よりもよりも小説っぽく、鍵かっこつきのセリフの応酬があり、見た目だけは本格的です。しかしその反面、セリフの部分なんかは特に、外国人が話す片言の日本語以上に違和感があって、読むのにはかなり厳しいものがあります。しかし、やっぱりこれも『ヤバい』。こんなに長い回文を作るのには、いったいどれくらいの時間がかかったのでしょうか。


 上記で紹介した回文の文字数は、漢字で換算した文字数となっています。そこには、鍵かっこや「?」などの記号も文字としてカウントされています。公平さを期すのであれば、一度すべてひらがなに変換し、記号はすべて排除したうえで、文字数を計算するのがよいでしょう。


 さて、上記の回文ですが、たしかに長いことには長かったです。でも、私は思いました。「もっと長い作品がすでに作られているのでは?」と。とあるサイトでは上記のものを『日本最長』と紹介していましたが、きっとそんなことはないと思います。作者不明となっていましたが、きっと何かの本で発表されたものが、孫引きされ続けた結果、作者がわからなくなって、結果、著作権フリーみたいな扱いになったのでしょう。だから、コピペされまくって有名になっただけだと思います。


 そこで、もう少し調べてみますと、見つけました。『瀕死の神秘』(著:福田尚代)という本の中で6292文字という先ほどとは比べ物にならないほど長い作品があるそうです。ヤ……『ヤバすぎる』。いったいどんな作品なのか読んでみたいですね。いつかの機会に頑張るとしましょう。


 ということで、私の中でそれは一つの制作目標になりました。目指すは629()文字! ……いやいや、無理でしょ。絶対に1年以上かかる。頑張れば行けるか? いや、無理だ。絶対に3年以上はかかる。早くてそれくらい。現実は作成不可能か。読んでいないので何とも言えませんが、日本語の文章として不自然な部分はあるでしょうが、そこまで行くともう多少のそれは気にしてはいけません。長いというただそこにのみ、価値があるのです。いま私も長い回文作りに挑戦していますが、現時点ではまだまだ280文字(記号を除くひらがな計算)。遠く及ばず。もちろん、文章として不自然の少ないものが望ましいでしょうね。


 さて、気を取り直して、ほかの言葉遊び作品についても見ていきましょう。では次は、『縦読み』について。

 縦読みで『文字数』が最多ってどういうこと? 作ろうと思えばそれこそどれだけ長いものだって作れるでしょ、とそこのあなたは思ったかもしれません。そうなんです。回文以外の作品って、基本的に文字数は多くしようと思えばできてしまうんですよね。(パングラムだけは逆ですが。)基本的に縦読みもそうでして、しかし縦読みに関しては『行数』という見方もあります。今回は、そっちに目を向けてみましょう。


 すると以前、この短編集の縦読み編にて私は『6行縦読み』という作品を発表させていただきました。調べた限り、これを超えるものには出会えていません。(自分の調べ方が悪いとも思うのですが)。なので、この作品が日本最多行数縦読みということにしておきます!


 ちなみに、3行縦読みを以前別の場所で作ったので、この場で発表しようかと思います。


 一つはじめに、その努力は認めよう。王道を実直に

 行く素直さは評価したい。自分なんかと変にへりく

 だる人もいるが謙遜は無しだ。今後はぜひプロ顔負

 けの芸術的縦読み作品を作ってもらいたいですね。

 』



 7行以上の縦読み作品を知っている、あるいは作ったという方はぜひ私に教えてください。


 話題を回文に戻しましょう。『回文 最長』ということで色々調べていたのですが、最初私は日本語だけで調べていました。そうです、外国語でだって回文は作れるのですから、そちらの作品を調べてみるというも面白いでしょう。ということで、外国語の回文で、長い作品にはどんなものがあるのかというのを調べてみました。


『palindrome longest』(検索↴)


 さあ、みなさん。いったい何文字の回文作品が世に発表されているでしょうか。ぜひ予想してみてください。さてその結果は、こちら。


 ↓

 ↓

 ↓

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 ↓

 ↓

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 ↓

 ↓

 ↓

 ↓


 なんと「31594単語、104000文字」。


 はあぁ!?


 マジですか。桁を間違えてませんか? ……これは『ヤバい』ですね。作者は「Lawrence(ローレンス) Levine(レヴィン)」という方で、作品名は『Dr Awkward & Olson in Oslo』(オスロのオクワード博士とオルソン博士)というそうです。いやはや、すごいですね。(よく見れば、タイトルの中にも二つの回文が含まれていますね。)


 ほかにもコンピューターを駆使して、機械的に作り出した回文というのも存在するそうです。その中でも有名なタイトルは「A man, a plan, a canal — Panama」(人、計画、運河 – パナマ)。こちらは21012単語・106764文字。その内容は、単語をひたすら列挙したリストで、文章とはいいがたいものとなっています。


 またほかにも、「Satire Veritas」(風刺:ベリタス)という作品も、長いものとして知られているそうで、こちらは驚異の58795文字! えっと……本当ですか? ちょっともう、疑ってしまいますよ。本当に回文になってるんですか? 途中で普通の文章になってたりしませんか?



 ということで、今回はこんなところで終わりです。まさか10万字を超えるものが存在するとは驚きでした。英語だと作りやすいのでしょうか、あるいは作者がいい意味で変態だっただけなのでしょうか。英語だとどうやって回文を作っているのか、英語圏の人間ではない私にはまったくわからないのですが、私が日本語の回文を作る時は、文章の始まりと終わりから作り始めて、中心に向かって書いていくスタイルを取っているので、もしも同じように作っているとしたら、相当大変だと思います。普通の小説だって、冒頭と結末を最初に書いて、中心に向かって文を両端から書くってなったら、かなりきつい作業ですよ。やりたくないですし、普通の人はできないですよ。それが10万文字って。


 さあ、いかがでしたでしょうか?


『ヤバい言葉遊び』作品を知っていたましたら、ぜひ教えてください。そしてできるなら、自分でも作ってみてください。ではまた。('ω')ノ

調査の中でサイトによっていくつか違う内容のものを見かけました。紹介した作品の文字数が間違っている可能性がありますので、今回はあくまでも参考ということでお願いいたします。

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