僕らの世界はすべてが言葉で出来ている。

押韻編

・刷毛に毛があり、禿に毛がなし。

日本語は、澄《す》むと濁《にご》るで大違い。

刷毛《はけ》に毛があり、禿《はげ》に毛がなし。

日差《ひざ》しは差しこむも、庇《ひさし》で差し込ませず。

支援《しえん》で他人を助け、自演《じえん》で自分を助け。

金《きん》は一位、銀《ぎん》は二位。

視界《しかい》で世界を広げ、自害《じがい》で世界を閉じる。

血は止血《しけつ》で止まり、自決《じけつ》で流れ。

海を隔てて四国《しこく》。川を隔てて地獄《じごく》。

アイスはいずれ溶けるが、合図《あいず》は解けるか？

跳ぶにはバネを、飛ぶには羽根《はね》を。

やらせずは防止《ぼうし》。致すは奉仕《ほうし》。

おでんは旨いが、汚点《おてん》は拙(まず)い。

台《だい》に足があり、鯛《たい》に足がなし。

果実《かじつ》は甘いが、過失《かしつ》はそんなに甘くはない。

良い前兆《ぜんちょう》は後悔させず、良い船長《せんちょう》は航海させる。

武士《ぶし》に死があり、不死《ふし》に死がなし。